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メディシノバ【4875】の掲示板 2019/03/26〜2019/04/02

重要治験通過で「山場」越え、収益化に近づいたと判断

■MN-166の今後の動向に注目
MN-166について、進行型多発性硬化症及びALSを適用とする治験はいずれも良好な結果を得られた。今後は提携やライセンス導出など収益化の可能性も高まったといえそうだ。既に28年以上喘息の予防薬として日本で販売されている低分子化合物をドラッグ・リポジショニングで難病の治療薬として米国で開発しているMN-166の開発リスクは、山場を越えたと言って良い。医薬品開発のリスクを示した「Clinical Development Success Rates 2006-2015」によれば、既存成分の低分子化合物の成功率はもともと高めながら、ここから承認までの確度は7 ~ 8割程度だ。希少疾患であるALSに関しては、さらに高い成功確率がイメージされる。

多発性硬化症の市場規模は再発寛解型患者だけで2兆円を超えており、さらに潜在的な市場規模が大きい進行型の治療薬が完成すれば大きなインパクトとなりそうだ。モーニングスターでは、パイプラインの進ちょくを評価、想定株価レンジを3,000 ~ 3,500円(従来は1,500 ~ 1,670円)に引き上げる。参考として17年3月末にFDAから承認を受けた1次進行型多発性硬化症治療薬の「オクレリツマブ」は、18年2Qまでの直近四半期の累計売上高が約1,920億円、2,000億円乗せも視野に入る。この数値をベースにDCF法で試算した同社株価は8,000円を上回り、ポテンシャルは大きい。MN-166は治療薬の存在しない2次進行型にも効果が期待できることから、さらに大きな収益規模となる可能性もある。ただ、共同開発や権利導出の可能性、上市時期などまだ不透明な点も多いことから、現時点でこの水準まで評価するのは難しい。

リスク要因
当社は、設立当初から純損失を計上、設立当初から17年12月31日までの累積欠損額は341.5百万ドルに上る。今後数年間についても、治験の継続に伴い損失拡大の恐れがある。もっとも、18年6月30日時点の同社の現金及び現金同等物は64.2百万ドル、運転資金は63.0百万ドル。19年12月31日までの事業執行に必要な運転資金を有している。             
モーニングスターより 2018.8.23