ラクオリア創薬(株)【4579】の掲示板 2021/02/13〜2021/02/16

ラクオリア創薬は、日本でも数少ない「本当に成長する可能性の高い創薬ベンチャー」だと思います。若くて優秀な研究者の受け皿になりうる可能性も備えています。「東海に創薬の拠点を」というキャッチフレーズは、自分は今でも面白いと考えています。実際、ロイヤリティ収益は拡大し、安定な収益構造を形成し始めている。企業的にも "次の成長フェーズ" に入ったという認識です。

ライセンスビジネスの強みは、上市さえ達成すれば、低コストで損益分岐点の低い経営形態が可能になるという点です。これは、マイルストン収益を量産するより強力に機能するはずです（知的財産権は、実体がないがゆえに強力に機能する）。医薬品開発研究においては、近視眼的な利益追及、経営判断はご法度です。研究者が安心して自身の研究を継続し、成果物を生み出す環境として、面白い民間企業のモデルだと思うわけです。

価値判断を生業にするのが我々投資家です。潜在価値を認めているからこそ、このまま衰退させるのは勿体ないと思うわけです。ラクオリア創薬に可能性がなければ、無視して離れるだけです。でも現状、そうはならないわけです。自分はそーせいと比較することはしませんが、面白いと思える新興企業が日本でもちょくちょく出てきていると思います。

キャピタルゲインや配当収益を得るだけが長期投資ではありません。長期投資家にとって利益というのは、どちらかというと、成功した後に道端に落ちているものです。

今のラクオリア創薬は、長久氏が退任した時と同様、重要な分岐点に直面していると思います。柿沼氏の成長戦略も楽しみですが、ビジョンと覚悟をもって、勇気ある決断をする必要があります。