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(株)デ・ウエスタン・セラピテクス研究所【4576】の掲示板 〜2015/04/28

「緑内障学会」に参加された方の話が聞けました。
「緑内障治療」で学会で認められたエビデンスがあるのは、「眼圧低下」のみです。
緑内障を発症および進行させる最大の危険因子は眼圧と考えられていますが、同じ眼圧でも緑内障を発症する人と発症しない人がいることから、「視神経(乳頭部)が眼圧に対して弱い眼であれば発症し、強い眼であれば発症しにくい」と考えられています。
また、同じように眼圧を十分に下降させても、「視野欠損があまり進行しない人と進行してしまう人がいる」ことから、眼圧以外の因子(たとえば、視神経乳頭の循環障害など)が関係しているという説もあります。

眼圧低下による病状改善を期待して、現在使われている薬は、
①プロスタグランジン関連薬
②交感神経遮断薬
③炭酸脱水酵素阻害薬
ですが、通常、眼圧下降が良好なプロスタグランジン関連薬が第一選択薬となります。
K115は、プロテインキナーゼの一種であるRhoキナーゼを選択的に阻害し、眼圧降下作用のほか、緑内障によって障害を受ける網膜神経細胞に対する保護作用も持つとされています。

緑内障学会で、Rhoキナーゼ阻害剤は、これからの新薬とだけ紹介されたのですが、「学会に参加されている多くの先生がK115の治験に参加され、良くご存知の・・・」といった前ふりがあり、また他の競合するRhoキナーゼ阻害剤は全世界でせいぜい2相までしか進んでいないことが紹介され、期待が高まったとおっしゃってました。

K115が承認に進めば、既存の薬との「合剤」が開発されて行くだろうとの事で、そうなれば、さらに臨床に使い易くなるとのことでした。