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(株)キャンバス【4575】の掲示板 2015/09/10〜2016/01/01

結果:インビトロでは、CBP501併用のCDDPが、CT26WTの死滅量増加を誘因していることが判明した。同時に、免疫原性細胞死を示唆するインジケーターとして、リン酸化elF2-αの誘導、細胞表面に現れるカルレチクリンの増加、細胞外へのHMGB1の放出が確かめられた。BALB/cマウスを使用したインビボ実験では、薬剤未処置のマウスと比較して、腫瘍成長はCDDP投与マウスで52.7%、CBP501+CDDP投与マウスで62.3%の縮小を示した。また、抗m-PD1抗体を単独投与したマウスでは、腫瘍成長はわずか25.5%縮小するに留まった。しかしながら、抗m-PD1抗体+CDDP投与マウス、抗m-PD1抗体+CDDP+CBP501投与マウスでは、腫瘍成長はそれぞれ69.3%、78.8%の縮小と、目覚ましい結果が得られた。
結論:これらの実験結果から、CBP501+CDDP処置による抗癌作用は、免疫原性細胞死を伴って増強されることを示している。したがって、この効果が第2相臨床試験で得られたOSの延長に貢献していると考える。さらに、免疫チェックポイント阻害剤(抗mPD-1抗体)を含む処置はより効果的であり、実験を重ねて行きたい。また現在、複数の抗癌剤を併用することによる腫瘍微小環境での効果については、免疫組織学的分析を行っているところである。