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(株)キャンバス【4575】の掲示板 2021/01/29〜2021/02/17

次相は、資金面の問題はさておき、フェーズ2ではなく、フェーズ2/3(フェーズ2とフェーズ3を兼ねた最終のピボタル試験)に進むものと考えていたので、今回の発表はなんとも面倒くさいことをやるものだ、というのが第一の感想だ。適時開示にあるように、A〜Dの4つの投与群で試験するわけだが、どの群であれ、有効か無効かのレベルでしか、臨床では確かめようがないわけで、フェーズ2のお題目となっている個々の薬剤の寄与度まで推し量ることは、ほぼ不可能と考える。

中でも、C群(ニボルマブ抜き、CBP501+シスプラチン)、D群(CBP501抜き、ニボルマブ+シスプラチン)は、科学的見地からあっておかしくない2剤併用ではあるが、マウス実験で3剤併用に劣るとわかっているものをヒトで試すのは、キャンバス自身、気乗りしないのではなかろうか(少なくとも、自分が被験者ならC群、D群には入りたくない)。救いは早期有効中止、早期無効中止が設定されていることか。手っ取り早く白黒つけて、先へ進みたいというのが本音だろう。

ひとつ注目しておきたいのは、B群(CBP501を減量した3剤併用)だ。薬剤は、その効果を最大限引き出すために、最大耐量で用いるのが常道だが、ヒトがそもそも備えている免疫を働かせるためには、必ずしもそうしなくていいのかもしれない。喩え話になるが、着火剤なしで炭をおこすのはとても難儀だ。だが、いったん火が着けば炭同士で燃え続けるから、着火剤は少量でよいという理屈。もし、これがA群よりも好結果に出れば、フェーズ2に意義が見出せようというものだ。