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第一三共(株)【4568】の掲示板 2016/09/29〜2016/12/03

「ウイルス療法」は、がん細胞だけに感染し、がん細胞内で増殖してがんを破壊する療法だ。もともとがん細胞は、正常な細胞に比べてウイルスに対する防御力が弱いとされる。従来はウイルスの動きを思うように制御できなかったが、ウイルスの遺伝子を改変し、がん細胞に対する攻撃力を高めるとともに、正常な細胞に対して機能しないように工夫したウイルスを作れるようになりつつある。
 第一三共と東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授が共同で治療法の開発を進める
  がん治療用ウイルス製剤「G47△デルタ」は、遺伝子を組み換えた単純ヘルペスウイルスを用いる。大人の8割が感染経験のあるとされる口唇ヘルペスの原因となるウイルスだ。
 藤堂教授の医学専門誌への寄稿によると、東大による第1~2相試験の結果、「再発膠芽腫(悪性脳腫瘍の一種)が(患部撮影)画像上縮小したり、比較的高い割合での長期生存が見られたりするなど、既存治療では通常経験しないような良好な経過も観察された」という。膠芽腫と診断されると平均余命は通常1年程度。手術後に再発した場合は今まで有効な治療法がなかった。
             (12/6 エコノミスト すごいバイオ薬 )