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ネクセラファーマ(株)【4565】の掲示板 2021/11/14〜2021/11/17

A2aは、そーせいにおいてエナジアに続く次の上市品候補の一つであった。フェーズ2段階でもっとも進んでいたし、新しい作用機序でしかも低分子のがん免疫薬として当初は期待していたが、適応が前立腺がんからさらに進んだ虚勢抵抗性前立腺がんだけに絞られた時点で私の中では少し期待薄ではあった。しかし、虚勢抵抗性だけでも(効果が出ていたので)イミフィンジ(PD-L1抗体)との併用でなんとか成功してほしかった。アストラゼネカは、ほかの適応にも治験を進めているオレクルマブ(アデノシンを生産する酵素CD73を抑制する/A2aはアデノシン受容体の拮抗薬)の方を採用したのであって、そーせいのA2a(AZD4635)のアデノシン受容体拮抗薬としての働きが悪かったわけではない。なにせ、アデノシン経路のがん免疫薬は始めての試みでそれ(アデノシン経路のがん免疫薬)自体成功するかどうかは未知数、だがアストラゼネカにはがんばってほしい。
A2a(AZD4635)はフェーズ1も終わっているし、アデノシン受容体拮抗薬としてパーキンソン病で上市している協和発酵キリンのノウリアストよりはるかに高い選択性(薬効)があるので、返還されれば再々導出も可能だと思う。ADHDなど複数の中枢疾患に対しても有効な可能性が示唆されており、特許期間などのハンディはあるが、まだまだ利用価値はあると思う。
5年先の呼吸器関連の特許切れにおける売上減を心配する向きもあるが、そこらへんはそーせいも抜かりなく、近い所では、現在ある498億円(M再導出で更に増えるであろう)でM&Aと、また国内向けの後期臨床開発段階のアセットの導入で補次の売上の基礎を構築しようとしているのであろう。数多いフェーズ1段階の進捗にも期待したいところである。
バイオもしくは医薬品関連に投資しているのであれば、新規医薬開発の成功確率を理解してからでないと右往左往することになる。全てが成功することはありえない。そのためには特にバイオでは、いつも書いているがパイプラインの量と質が重要である。