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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2020/12/13

11日金曜日、アンジェスのIRでエメンド社の買収が12月15日をもって完了となることが報告されました。これに対して、ある方が

「価値のある企業を先に投資していたOrbiMedや武田ファンドが安値で手放しますかねえ エメンド株のままなら利益は多いですけど」とコメントしています。

確かに、バイオ医薬品企業や医療機器会社等への投資では、世界のトップクラスの投資会社であるOrbimed社や、武田薬品工業(株)の企業投資部門である武田ベンチャーズは、エメンド社の創業準備段階から応援の資金提供をしているので、アンジェスが投資を始める前からの出資者です。ですから、先ほどのコメントは「エメンド社の株のままなら利益が多いのに、アンジェスが買収するからと言って、エメンド社の非上場株を手放して、アンジェスの株と交換するかなぁ」という意見です。

結論から言えば、エメンド社に出資している各会社からは、買収時に、エメンド社の非上場株とアンジェスの株を交換することは、事前の協議で了解が得られています。
では、Orbimed社や武田ベンチャーズなどから、なぜ了解を得ることが出来たのだろうか。Orbimed社についていえば、エメンド社の創立時点から取締役の理事を派遣しているし、ゲノム編集技術やたんぱく質工学について高く評価をしています。けれども、Orbimed社がエメンド社を買収せず、投資会社の立場を堅持しているのは、創薬に関するノウハーを持ち合わせているか否かに関りがあるのです。

では、製薬企業である武田製薬工業の起業投資部門である、武田ベンチャーズが何故に買収しなかったのか。
買収の実行にあたっては当然、本社サイドの決済が必要で、その可能性の可否や、検討期間に時間を要するとか、大企業であるが故の難しさがあるのです。武田が選択したのは、癌の治療薬開発などでエメンド社と引き続きライセンスオプション契約を継続していくという選択をしたのです。

アンジェスは、堂々と「遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指して」歩む礎を築いたのです。