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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2019/04/23

今回の第1四半期での有価証券評価損2.4億円は、当初はバイカル株の特損だと思ったが、どうも違うようだ。

理由としては、18年12月期の有価証券報告書によると、アンジェスの純投資以外で保有する有価証券は3銘柄、総額で3.9億円ある。そのうちバイカル株式が2,058,528株、2.7億円を占め、1株単価は131円である。

通常、株価が簿価より50パーセント以上下落すると評価損をしなければならないが、前期末と比較して、当第1四半期末のバイカルの株価は、そこまで下落していない。

また、バイカル株以外の他の2銘柄の銘柄は明らかにされていないが、その合計額は1.2億円で全額償却しても2.4億円にとどかない。

したがって、今回は保有3銘柄全部を対象にして、自主的に評価損を出したと推察されるが、それでも額が大きくて辻褄が合わない

いずれにしろ、財務体質が改善したところで、思い切って膿みを出したと思われるので、好感は持てるが、会社側からもう少し詳しい説明が欲しい。

  • >>27

    続き

    18年度の処理は、保有株式の時価評価による差額を出しただけで減損処理はしておらず、今期の第1四半期で2.4億円の減損処理をして簿価そのものを減額したのだとすると辻褄があう。したがって、減損の主体はやはりバイカル株であろう。

    今回の特損によって、今後は評価差額が生じる懸念が薄れPLへの悪影響がなくなる。アンジェスが赤字体質の新興バイオから黒字体質の製薬企業に脱皮する過程に必要な処置なのだと考える。

    以下は減損処理の説明文

    -------

    売買目的有価証券は時価評価をして評価差額がその都度P/Lに計上されることになりますが、満期保有目的の債券、子会社・関連会社株式は時価評価せず取得価額で評価します。また、その他有価証券は期末に時価評価をするものの、その評価差額はB/Sの純資産の部に計上されます。

    ただし、売買目的有価証券以外の有価証券であっても、価値が取得価額に比べて著しく下落している場合には、経済的な実態を財務諸表に反映する必要があります。

    そこで、この場合には評価差額を損益計算書に計上するとともに、価値下落後の価額を貸借対照表に計上することになります。このような会計処理を「有価証券の減損」といいます。