ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

小野薬品工業(株)【4528】の掲示板 2020/11/03〜2020/12/10

【情報提供:海外がん医療情報リファレンス/MDアンダーソンが米国がん免疫学会年次総会でメラノーマと肺がんの試験成績を発表】

★引用:2020/11/26 海外がん医療情報リファレンス
⇒ ttps://www.cancerit.jp/67593.html

◆メラノーマおよび肺がん患者を対象とした併用療法の良好な臨床データをハイライト  
◆アブストラクト 277, 368, 420

メラノーマおよび肺がんの患者に対する併用療法の期待できる臨床結果が、米国がん免疫療法学会(SITC)35周年記念年次総会およびプレカンファレンスプログラム(SITC 2020)においてテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者によって発表されるが、これらは免疫療法の進歩を強調するものである。

「SITC年次総会は、腫瘍免疫学における画期的な新発見と患者の治療における臨床的進歩について学び、共有する機会を提供してくれます」と、最高科学責任者のGiulio Draetta医学博士は述べた。「より多くの患者に対する免疫療法の利用拡大に取り組んでいますので、今年の会議でこれらの結果が発表されることを楽しみにしています」。

◆免疫併用療法が転移性メラノーマにおいて活性を示す(アブストラクト 420)

ニボルマブとインターロイキン2作動薬であるベンペガルデスロイキン(BEMPEG)を併用した一次治療が、転移性メラノーマ患者を対象とした第1/2相PIVOT-02試験において、良好な臨床活性を示した。現在進行中の試験の結果は、メラノーマ腫瘍内科准教授のAdi Diab医師が発表する予定である。

本試験では、未治療のステージ4メラノーマ患者41人が登録され、そのうち38人が評価対象となった。この治療は、この併用療法を用いた先行研究で説明されているように、良好な忍容性を有していた。

有効性を評価できた38人中20人(53%)では奏効または腫瘍縮小が認められ、13人(34%)では完全奏効が認められた。16人(80%)では奏効が継続しており、追跡調査29カ月の時点では奏効期間中央値は未達であった。

無増悪生存期間中央値は30.9カ月で、全生存期間中央値は未達であった。

「進行メラノーマ患者の治療において免疫療法が目覚ましい成功を収めていますが、現在の治療法はすべての患者に効果があるわけではありません。より多くの患者に長期的な効果をもたらすことができる新しい治療法に対する満たされていない臨床ニーズがあります」と、Diab医師は述べている。「この併用療法の安全性プロファイルと持続的な奏効が確認されたことに勇気づけられ、現在登録中の第3相試験での継続的な評価に期待しています」。

これらの結果に基づき、BEMPEGとニボルマブの併用療法は、米国食品医薬品局(FDA)から画期的治療薬指定を受けた。

本試験は、Nektar Therapeutics社の支援を受けている。共同執筆者の完全なリストは、こちらのアブストラクトに掲載されている。

Diab医師は、Nektar Therapeutics社とBristol Myers Squibb社からの研究支援とコンサルティング料を報告している。

◆BEMPEGと標的治療の併用が進行がんの抗腫瘍免疫活性化を促進(アブストラクト 368)

進行難治性固形腫瘍患者を対象とした第1相REVEAL試験において、BEMPEGとToll様受容体(TLR)7/8の低分子アゴニストであるNKTR-262との併用療法は、抗腫瘍反応に関連する免疫経路の活性化を促進した。この用量漸増試験の結果については、Diab医師より発表される予定である。

NKTR-262は腫瘍微小環境において免疫応答の活性化を促進するように設計されており、前臨床試験においてBEMPEGと併用することで抗腫瘍活性化につながる可能性があると、Diab医師は説明した。

登録された36人の患者において、最も頻度の高い副作用はインフルエンザ様症状、疲労、吐き気、かゆみであり、これらはすべてBEMPEGの既知の安全性プロファイルと一致している。最大量では、トランスアミナーゼ値の上昇という用量制限毒性が1人で観察された。

2人の患者に部分奏効が認められ、7人の患者に病勢コントロール(部分奏効または病勢安定)が認められた。免疫応答の分析から、患者のT細胞およびナチュラルキラー(NK)細胞の活性化、ならびにサイトカインおよびインターフェロン遺伝子の活性化の増大が明らかになった。

これらの結果に基づき、この併用療法は、ニボルマブ併用および非併用の進行メラノーマ患者を対象とする第1b相用量拡大試験で評価されることになる。

本試験は、Nektar Therapeutics社の支援を受けている。共同執筆者の完全なリストは、こちらのアブストラクトに掲載されている。

◆切除可能な肺がん患者で、術前のニボルマブと化学療法の併用により高い腫瘍縮小率を達成(アブストラクト 277)

ステージ1~3Aの非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象にネオアジュバント療法すなわち術前療法としてニボルマブにプラチナ製剤を含む2剤化学療法を追加した併用療法を行った結果、他のネオアジュバントレジメンと比較して、手術時の腫瘍縮小率が最も高くなった。本試験の結果は、胸部・心臓血管外科准教授のBoris Sepesi医師によって発表される予定である。

本試験の患者コホートには、術前にプラチナ製剤を含む2剤化学療法を受けたMDアンダーソンの肺がん患者302人と、胸部・頭頸部腫瘍内科助教のTina Cascone医学博士が率いる第2相NEOSTAR試験の患者が含まれている。NEOSTAR試験の参加者は、ニボルマブのみを投与された21人、ニボルマブとイピリムマブを併用した16人、ニボルマブとプラチナ製剤を含む2剤化学療法を併用した22人である。

すべてのコホートの中で、ニボルマブと化学療法を併用した場合の臨床腫瘍縮小率が最も高く、各追加コホートの場合は38%であったのに対し、ニボルマブと化学療法を併用した場合は68%であり、統計学的に有意な差が認められた。

「ネオアジュバント療法の効果を最大限に高めることで、術後の再発を防ぎ、患者の転帰を改善することができます」と、Sepesi医師は述べた。「手術可能な非小細胞肺がん患者においてニボルマブとプラチナ製剤を含む2剤化学療法の併用療法後に認められた臨床腫瘍縮小率は心強いものであり、長期追跡データで生存率の向上が認められるかどうかが分かることを期待しています」。

【コメント】URLでご確認。

小野薬品工業(株)【4528】 【情報提供:海外がん医療情報リファレンス/MDアンダーソンが米国がん免疫学会年次総会でメラノーマと肺がんの試験成績を発表】  ★引用:2020/11/26  海外がん医療情報リファレンス ⇒  ttps://www.cancerit.jp/67593.html  ◆メラノーマおよび肺がん患者を対象とした併用療法の良好な臨床データをハイライト   ◆アブストラクト 277, 368, 420  メラノーマおよび肺がんの患者に対する併用療法の期待できる臨床結果が、米国がん免疫療法学会(SITC)35周年記念年次総会およびプレカンファレンスプログラム(SITC 2020)においてテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者によって発表されるが、これらは免疫療法の進歩を強調するものである。  「SITC年次総会は、腫瘍免疫学における画期的な新発見と患者の治療における臨床的進歩について学び、共有する機会を提供してくれます」と、最高科学責任者のGiulio Draetta医学博士は述べた。「より多くの患者に対する免疫療法の利用拡大に取り組んでいますので、今年の会議でこれらの結果が発表されることを楽しみにしています」。  ◆免疫併用療法が転移性メラノーマにおいて活性を示す(アブストラクト 420)  ニボルマブとインターロイキン2作動薬であるベンペガルデスロイキン(BEMPEG)を併用した一次治療が、転移性メラノーマ患者を対象とした第1/2相PIVOT-02試験において、良好な臨床活性を示した。現在進行中の試験の結果は、メラノーマ腫瘍内科准教授のAdi Diab医師が発表する予定である。  本試験では、未治療のステージ4メラノーマ患者41人が登録され、そのうち38人が評価対象となった。この治療は、この併用療法を用いた先行研究で説明されているように、良好な忍容性を有していた。  有効性を評価できた38人中20人(53%)では奏効または腫瘍縮小が認められ、13人(34%)では完全奏効が認められた。16人(80%)では奏効が継続しており、追跡調査29カ月の時点では奏効期間中央値は未達であった。  無増悪生存期間中央値は30.9カ月で、全生存期間中央値は未達であった。  「進行メラノーマ患者の治療において免疫療法が目覚ましい成功を収めていますが、現在の治療法はすべての患者に効果があるわけではありません。より多くの患者に長期的な効果をもたらすことができる新しい治療法に対する満たされていない臨床ニーズがあります」と、Diab医師は述べている。「この併用療法の安全性プロファイルと持続的な奏効が確認されたことに勇気づけられ、現在登録中の第3相試験での継続的な評価に期待しています」。  これらの結果に基づき、BEMPEGとニボルマブの併用療法は、米国食品医薬品局(FDA)から画期的治療薬指定を受けた。  本試験は、Nektar Therapeutics社の支援を受けている。共同執筆者の完全なリストは、こちらのアブストラクトに掲載されている。  Diab医師は、Nektar Therapeutics社とBristol Myers Squibb社からの研究支援とコンサルティング料を報告している。  ◆BEMPEGと標的治療の併用が進行がんの抗腫瘍免疫活性化を促進(アブストラクト 368)  進行難治性固形腫瘍患者を対象とした第1相REVEAL試験において、BEMPEGとToll様受容体(TLR)7/8の低分子アゴニストであるNKTR-262との併用療法は、抗腫瘍反応に関連する免疫経路の活性化を促進した。この用量漸増試験の結果については、Diab医師より発表される予定である。  NKTR-262は腫瘍微小環境において免疫応答の活性化を促進するように設計されており、前臨床試験においてBEMPEGと併用することで抗腫瘍活性化につながる可能性があると、Diab医師は説明した。  登録された36人の患者において、最も頻度の高い副作用はインフルエンザ様症状、疲労、吐き気、かゆみであり、これらはすべてBEMPEGの既知の安全性プロファイルと一致している。最大量では、トランスアミナーゼ値の上昇という用量制限毒性が1人で観察された。  2人の患者に部分奏効が認められ、7人の患者に病勢コントロール(部分奏効または病勢安定)が認められた。免疫応答の分析から、患者のT細胞およびナチュラルキラー(NK)細胞の活性化、ならびにサイトカインおよびインターフェロン遺伝子の活性化の増大が明らかになった。  これらの結果に基づき、この併用療法は、ニボルマブ併用および非併用の進行メラノーマ患者を対象とする第1b相用量拡大試験で評価されることになる。  本試験は、Nektar Therapeutics社の支援を受けている。共同執筆者の完全なリストは、こちらのアブストラクトに掲載されている。  ◆切除可能な肺がん患者で、術前のニボルマブと化学療法の併用により高い腫瘍縮小率を達成(アブストラクト 277)  ステージ1~3Aの非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象にネオアジュバント療法すなわち術前療法としてニボルマブにプラチナ製剤を含む2剤化学療法を追加した併用療法を行った結果、他のネオアジュバントレジメンと比較して、手術時の腫瘍縮小率が最も高くなった。本試験の結果は、胸部・心臓血管外科准教授のBoris Sepesi医師によって発表される予定である。  本試験の患者コホートには、術前にプラチナ製剤を含む2剤化学療法を受けたMDアンダーソンの肺がん患者302人と、胸部・頭頸部腫瘍内科助教のTina Cascone医学博士が率いる第2相NEOSTAR試験の患者が含まれている。NEOSTAR試験の参加者は、ニボルマブのみを投与された21人、ニボルマブとイピリムマブを併用した16人、ニボルマブとプラチナ製剤を含む2剤化学療法を併用した22人である。  すべてのコホートの中で、ニボルマブと化学療法を併用した場合の臨床腫瘍縮小率が最も高く、各追加コホートの場合は38%であったのに対し、ニボルマブと化学療法を併用した場合は68%であり、統計学的に有意な差が認められた。  「ネオアジュバント療法の効果を最大限に高めることで、術後の再発を防ぎ、患者の転帰を改善することができます」と、Sepesi医師は述べた。「手術可能な非小細胞肺がん患者においてニボルマブとプラチナ製剤を含む2剤化学療法の併用療法後に認められた臨床腫瘍縮小率は心強いものであり、長期追跡データで生存率の向上が認められるかどうかが分かることを期待しています」。  【コメント】URLでご確認。