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小野薬品工業(株)【4528】の掲示板 2019/05/16〜2019/05/30

【情報提供:2019年5月21日発表/Array社、BRAF変異大腸癌の第三相が成功 】

★引用:2019/05/26 海外医療ニュース
⇒ ttps://overseaspharmanews.blogspot.com/

Array社は、第三相BEACON CRC試験の中間解析が成功したと発表した。BRAF-V600変異を持つ転移性結腸直腸癌の二次/三次治療における三剤併用レジメンの効果をcetuximab(抗EGFR抗体)とirinotecanを併用する標準療法と比較したもので、ORR(客観的反応率)も全生存期間も有意に上回った。

このレジメンは、BRAF-V600E変異を持つ切除不能/転移性黒色腫用薬として日米欧で承認されているBRAF阻害剤Braftovi(encorafenib)とMEK阻害剤Mektovi(binimetinib、和名メクトビ)をcetuximabと併用するもの。ORR(独立パネルが盲検で査読、最初の331人の患者が対象)は26.1%と、標準療法群の1.9%を上回った。メジアン生存期間(全665人が対象)は各9.0ヶ月と5.4ヶ月でハザードレシオは0.52だった。

二次的評価項目の一つである、Braftovi・cetuximab併用群と標準療法群の比較は、ORRが20.4%対1.9%、メジアン生存期間は8.4ヶ月対5.4ヶ月、ハザードレシオは0.60だった。公式の解析ではないが、トリプレットとダブレットの比較はORRも全生存期間もトレンドに留まった。このため、三剤併用がマストなのか、二剤で足りるのか、一抹の疑念が残る。

BRAF変異は悪性黒色腫の5割で見られるが、結腸直腸癌では10-15%に留まる模様。600番目のコドンがV(バリン)ではなくE(グルタミン酸)に置換されているV600E変異が最も多く、今回のデータを見てもわかるように、既存薬応答性やメジアン生存期間があまりよくない。

Array社は今年後半に適応拡大申請する考え。日本では小野薬品が開発し今年1月にBRAF-V600変異型切除不能悪性黒色腫用薬として承認された。今回の用途でも追加申請されるのではないか。

【コメント】
小野薬品の海外医療ベンチャー網を構築すると共に、迅速な米国進出を期待します。