小野薬品工業(株)【4528】の掲示板 2017/05/12〜2017/05/19
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>>1073
ひぐらしさん、いつも有難うございます。
ただ、薬価改定に関するここでの議論はスタートが間違っているものが多いと思っています。
一つはアナリストが正しいという前提からのボタンの掛け違い。
アナリストとて、所詮は我々と同じ一人間です。
多少、我々よりも情報量は多いかもしれませんが、絶対的に差が付くほどの情報格差ではないと思います。
要するに、アナリストが正しいのではというところからスタートすると、全てを間違う危険性があるという事です。
専門家と言われるものが如何に胡散臭いものであるかは、福島原発の一件が物語っています。
この掲示板の発言の多くがポジショントークであるのと同様、専門家も大概はポジショントークです。
次に、薬価改定に関して、小野薬品は被害者で政府が加害者であるという決め付けです。
これも非常に危険です。
確かに薬価半額は法治国家とは思えぬルール無用の決定でした。
しかし、だからと言って、阿部が悪代官で、小野が善良な百姓かと言うと、そんな単純なわけがありません。
反対の視点から見てみましょう。もし、あのままオプジーボの価格が維持されていたらどうなったかという事です。
頃合いはまさにキイトルーダが認可を受けようかというタイミング。
オプジーボは小さなマーケットをベースに薬価が算定されましたが、キイトルーダの薬価は始めから肺がんという大きなマーケットを元に算出されます。
もし、オプジーボが3500万のままで、キイトルーダがその半額だったとしたら…。
メルクの追撃を受けるどころか、今年以降の免疫阻害薬の市場の主役はキイトルーダになり、オプジーボの存在感は消えていたでしょう。
私は今後も薬価改定(大規模な)が継続するという見方には懐疑的です。
何と言っても、事実として、半額の算出根拠となった1500億に対して、今年のオプジーボの売上予測は(予測が正しいかどうかは別ととして)、半分に過ぎないのです。
仮に胃がんへの適応が承認されても、現在の小野の予測なら売上は1500億にも達しません。
その状況で、また薬価の大幅改定がされるようなら、この国はもう国家としては機能しません。
そんな恐ろしい事を、現体制至上の政治家や官僚がするわけないと考えています。
菜根譚の標榜人 2017年5月19日 21:48
【情報提供:楽天・今中レポート】
★引用:2017/05/19 楽天・今中レポート(どこから掲載すべきか迷います、どなたか解説下さい。
一部しか掲載しませんが、全文必見です)
⇒ h ttps://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/stock/imanaka_weekly/0156.html
今の日本政府と厚生労働省の考え方に沿えば、2018年4月の定時の薬価改定から毎年薬価改定になると思われます。また、オプジーボに対して緊急薬価引き下げを行った論理を踏襲すれば、適応拡大による投与人数の増加が続けば、引き下げの程度はその都度決まるにせよ、薬価引き下げが起こると思われます。
オプジーボの50%薬価引き下げが決まった2016年11月以降に承認された適応拡大は、ホジキンリンパ腫と頭頸部がんです。また、胃がんが今秋承認されると思われます。ホジキンリンパ腫は年間投与人数が数百人と小人数ですが、頭頸部がんは3,500~4,500人、胃がんは約1万人の年間投与人数が見込まれます。2017年3月期の年間新規投与人数は11,851人なので、特に胃がんのインパクトの大きさがわかります。更に、肝細胞がん(年間5千~1万人)、CheckMate227(非詳細肺がんファーストライン、1万人以上)と臨床試験が成功した場合、投与人数の増加が続くことになります。
2018年4月以降、オプジーボの薬価引き下げが連続する可能性があることから、オプジーボの売上高は販管費、研究開発費の伸びを吸収して増益となるほど大きなものにはなりにくいと思われます。また、投与人数が多くなるにつれて、副作用等で継続投与が出来なくなる患者が増えていると思われます。オプジーボの売上高は私が以前予想したほど増えていませんが、その要因の一つがこれと思われます。
【コメント】個人株主を4.4倍に増やしながら、相良経営陣は決算発表は、17年3月が増収増益にも
拘らず、株主対応がお粗末なままに創業三百年は社内だけで内祝い。今期は薬価引下げを
踏まえて(先回りして)減益予想の旨・予防線を張り株価下落も承知で発表してしまった。
このレポートが小野薬品の減益予想に沿った内容だけに来週以降の動向が懸念されます。