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投稿コメント一覧 (202コメント)

  • 初投稿です。
    サンバイオの上場日に東京マーケットワイド(ストボ)で森社長とソニアさんの映像を見て凄い会社だと思いました。その時見た映像(上場日の社長インタビュー)はサンバイオのHPに今もあります。
    ストップ高でとても買えないだろうと思って株価を見たら意外にも公開価格2000円以下なので翌日に購入。
    ところがズルズル下がるので買い下がり、上場来安値の日にも710円で買い増し。その後少し買い上がり、それ以降はずーっとホールド。
    今回の大暴落も全く気になりません。これまで通りホールドです。

  • 脳梗塞のIRを見たときは目を疑いました。成功すると確信していたからです。
    気を取り直して、11月の外傷性脳損傷のIRと比較したら主要評価項目が違っていたので、結果が違っても不思議ではないと安心しました。
    外傷性脳損傷の主要評価項目は「投与群(8.7点)とコントロール群(2.4点)の比較」で、有意差あり。
    この外傷性脳損傷の治験データに、今回の脳梗塞の主要評価項目「10ポイント以上改善した患者の割合」を適用すれば「主要評価項目を達成できませんでした」となる可能性が高いと思います。
    外傷性脳損傷の投与群の平均値は8.7点なので10点以上改善した患者の割合はかなり少ないはずで、平均値が2.4点のコントロール(プラセボ)群と小さいものどおしの比較となり、有意差が出ないことも十分あり得ると思えるからです。
    今回の脳梗塞の治験データに外傷性脳損傷の主要評価項目「投与群とコントロール群の比較」を適用すれば「有意差あり」の結果が出ることを期待しています。

  • 再生細胞薬SB623の治療の原理を示す図が「ブリッジサロン→サロン動画配信→2018年9月1日サンバイオ→映像はこちら→配付資料→11頁右図(バイオブリッジを形成)」にあります。図を貼れないので言葉で説明します。
    図Aには、脳の表面近くに損傷部位があり、脳の奥の方に神経幹細胞があることが示されています(この神経幹細胞が脳内に存在することを創業科学者の岡野教授が発見)。「通常、神経幹細胞は損傷部位には到達できない」と記載されています。したがって神経幹細胞が損傷部位を治療することはできません。
    図Bには、「SB623を移植すると、橋渡しの経路ができ、患者自身の神経幹細胞が損傷部位まで到達可能になる」と記載されています。損傷部位の近くに移植されたSB623が成長因子や栄養因子を放出し、橋渡しの経路(バイオブリッジ)が形成され、脳の奥の方にある神経幹細胞が損傷部位まで到達し損傷部位を治療します。
    ブリッジサロンに出席したとき森社長に「指をけがした時は体の中の幹細胞が自然に傷を治すのですか?」と聞いたら、「その通り」と仰っていました。脳ではこれが自然には起こらないので、SB623がこの自然な再生プロセスを誘引ないし促進させるのです(上記配付資料の10頁参照)。
    図Cには、「移植した細胞が消失しても効果は持続する」と記載されています。SB623はしばらくすると消えてしまいます。
    この原理からみて、外傷性脳損傷でも脳梗塞でも脳出血でも同様な治験結果が得られると私は考えています。脳の損傷の原因が何であっても、この原理なら同じように治療できるはずだからです。
    以上から、異なった治験結果となった原因は、主要評価項目が外傷性脳損傷では「投与群とコントロール群の比較」、脳梗塞では「10ポイント以上改善した患者の割合」と異なっていたからであると私は考えています。
    iPS細胞などでは、患者の体の中に移植されたiPS細胞(他家移植ならDNAが患者と違う)が治療するのだと思います。
    これに対して、再生細胞薬SB623は患者自身の神経幹細胞を損傷部位に呼び寄せ、その患者自身の神経幹細胞が損傷部位を治療し、移植されたSB623(他家移植なのでDNAが患者と違う)は消えてしまうので、iPSなどより優れていると私は考えています。

  • >>No. 5089

    totochan様
    慢性期脳梗塞フェーズ2bとTBIフェーズ2の違いを整理していただきありがとうございます。
    私としては主要評価項目の違いが大きいのではないかと思います。
    外傷性脳損傷フェーズ2の治験データ「投与群8.7点、コントロール群2.4点」に、今回の脳梗塞フェーズ2bの主要評価項目「10ポイント以上改善した患者の割合」を適用すれば、脳梗塞と同様に、「有意差なし」となる可能性が高いと考えられるからです。
    仮に、「有意差あり」の結果が出たとしても、投与群の平均値が8.7点なのに、それより高い方に外れた10点以上のわずかなデータを根拠として薬品として承認して良いのかという疑問があります。

  • >>No. 5073

    「再生細胞薬SB623の開発の現状」のリンクをありがとうございました。勉強になりました。

  • >>No. 5062

    昨日の投稿(5062)で、ブリッジサロンの配付資料に基づいて、再生細胞薬SB623の治療の原理を、
    「脳の損傷部位の近くに移植されたSB623が成長因子や栄養因子を放出し、橋渡しの経路(バイオブリッジ)が形成され、脳の奥の方にある神経幹細胞が損傷部位まで到達し損傷部位を治療する」
    と述べました。
    この原理は、脳の損傷部位がどのような原因によって損傷したのかとは無関係なので、外傷性脳損傷でも脳梗塞でも脳出血でも同様な治験データが得られると私は考えます。
    今回の脳梗塞IRでは「有意差なし」でしたが、今回の脳梗塞フェーズ2bの治験データに、外傷性脳損傷フェーズ2の主要評価項目「投与群とコントロール群の比較」を適用すれば、外傷性脳損傷と同様に、「有意差あり」の結果が得られる可能性が高いのではないでしょうか。

  • >>No. 5062

    外傷性脳損傷フェーズ2はサンバイオ単独の日米グローバル治験。
    これに対して脳梗塞フェーズ2bはサンバイオと大日本住友製薬の米国での共同治験。
    昨年11月1日のサンバイオの外傷性脳損傷IRには「速報」の表示はなく、「24週」「点」と記載。
    1月29日のサンバイオと大日本住友の脳梗塞IRには「速報」の表示があり、「6カ月」「ポイント」と記載。
    サンバイオのHPではお知らせがリンクされ、そのお知らせに共同の脳梗塞IRを添付。
    これに対して大日本住友のHPでは共同の脳梗塞IRを直接リンク。
    脳梗塞フェーズ2b共同治験をサンバイオが主体で行っているのなら、このようにはならないはず。
    以上から、脳梗塞フェーズ2bの共同治験は、大日本住友の米国子会社サノビオン・ファーマシューティカルズ・インク(注)が実施し、サンバイオはSB623を提供するだけ、という役割分担ではないか、という気がします。
    (注)この会社のHPを見るとSB623を含む11本のパイプラインが並んでおり、サンバイオがこの先輩格の会社の方針に口出しするのは難しそうに思います。
    外傷性脳損傷フェーズ2は最初から日本で早期承認申請をするために治験が設計されたはず。
    これに対して脳梗塞フェーズ2bはフェーズ3を経て米国で通常の承認申請するために治験が設計されたと思います。
    なぜなら当時は日本の脳梗塞の権利は帝人が持っていたからです。
    その後帝人が日本の脳梗塞の権利を返還してくれたので、大日本住友との共同治験の結果を日本で早期承認申請に使うことができるようになったのです。
    ところが、脳梗塞フェーズ2bは日本で早期承認申請するのに適するようには設計されていなかった。
    外傷性脳損傷フェーズ2の治験結果「投与群8.7点」は脳梗塞フェーズ2bの主要評価項目「10ポイント以上改善」には届いていませんが、サンバイオはこれで日本の早期承認申請の準備をしています。
    19日の投稿(5062)で述べたSB623の治療の原理からみて、外傷性脳損傷でも脳梗塞でも同様な治験データが得られると考えます。
    サンバイオがサノビオン社から脳梗塞フェーズ2bの治験データの提供を受けた後、これに外傷性脳損傷の主要評価項目「投与群とコントロール群の比較」を適用して「有意差あり」の結果が得られれば、脳梗塞の早期承認申請もできるのではないでしょうか。

  • >>No. 5227

    kb様
    私も治験の専門的なことは全くわかりません。
    でも治験は科学者(医者)が実施するものだと思います。
    科学者が最終結果を出す前に、経営陣が治験データに接触することはできないのではないでしょうか。
    先ほどの投稿で「脳梗塞フェーズ2bの共同治験は、大日本住友の米国子会社が実施し、サンバイオはSB623を提供するだけ」と書きましたが、これはあくまで私の推測です。
    もし可能でしたら、この点を確認していただけるとありがたいのですが。

  • >>No. 5257

    kb様
    大日本住友はカンファレンスコール(1月31日)のQ&A1で、記者の質問に対して「達成できなかった理由は、現状では思い当たるものがない。理由を示唆するデータを得ているわけではない。」と回答しています。
    サンバイオも同じ情報しか持っていないのではないでしょうか。

  • >>No. 5225

    SB623に関する大日本住友の1月31日の音声データが『大日本住友製薬HP→株主・投資家の皆様→2019年02月01日「カンファレンスコール音声配信」→スピーカーのリンク→ポインタを大日本住友製薬に合わせる→再生ボタン→再生リストのQ&A1,5』にあります。
    Q&A1大日本住友の回答「達成できなかった理由は、現状では思い当たるものがない。理由を示唆するデータを得ているわけではない」
    Q&A5質問「サンバイオが決算説明会までに方向性を示すという報道があるが?」
    大日本住友の回答「どういう根拠で出たかわからない。データの整理に非常に時間がかかる。週単位ではなく月単位。サンバイオさんの決算報告で詳細な解析に基づいた方向性の提示は難しいのではないか。サンバイオさんのお考えが何かあるのかもしれない」
    今日のAERA「サンバイオ森社長インタビュー」で、森社長は「(解析は)最低数カ月かかります」と述べていますが、大日本住友は1月31日の時点で「非常に時間がかかる」ことを知っていました。
    昨日の投稿(5225)で「脳梗塞フェーズ2bの共同治験は、大日本住友の米国子会社が実施し、サンバイオはSB623を提供するだけ」と推測しましたが、その可能性が高まったと思います。
    サンバイオと大日本住友はベンチャーと大企業という違いだけでなく、SB623に関して立場が違います。
    サンバイオは脳梗塞フェーズ2bの結果を使って日本で脳梗塞の早期承認申請をしたい。
    ところが大日本住友は、日本の脳梗塞の権利を得ていなので、日本での早期承認には関心がないのです。
    アメリカで承認を得れば大日本住友が販売を担当するはずなので、アメリカで通常の承認を得ることにのみ関心があるのです。
    大日本住友にとってはフェーズ2bはフェーズ3で最高の結果を得るためにいろいろ試してみる治験なのです。
    例えばリハビリを併用する人を含めれば、リハビリを併用した方がいいかどうかわかります。
    解析に時間はかかりますが、サンバイオが知らない有益な知見が得られるかもしれません。
    森社長は「途中経過は当社にも知らされません」とも述べており、詳細解析結果を待つしかないのです。
    それまでは、サンバイオは外傷性脳梗塞フェーズ2の治験結果を使って日本での外傷性脳損傷の早期承認申請に全力を尽くすのではないでしょうか。

  • >>No. 5404

    totochan様 kb様
    私は「脳梗塞フェーズ2bの共同治験は、大日本住友の米国子会社が実施し、サンバイオはSB623を提供するだけ」と推測しています。
    サンバイオは大日本住友の米国子会社が最初に設計した解析手法は知っていると思いますが、治験データは持っていないと思います。
    昨日のAERA「サンバイオ森社長インタビュー」で、森社長は「上場企業として当社の重要事実を最速で開示しています。開示内容に応じたインパクトがあることは承知しています」と述べています。
    「重要事実」とは、投資判断に著しい影響を及ぼす会社情報です。
    もしサンバイオが脳梗塞フェーズ2bの治験データを持っていれば、それに外傷性能損傷の主要評価項目を適用することは簡単にできるはずです。
    その結果が「有意差あり」でも「有意差なし」でも重要事実(投資判断に著しい影響を及ぼす会社情報)と考えられますので、最速でIRで公開しなければならないと思います。
    そのようなIRがないのですから、サンバイオは治験データを持っていないと思います。

  • >>No. 5393

    昨日の投稿(5393)で「詳細解析結果を待つしかない」と述べました。
    では詳細解析結果がでるまで、サンバイオホルダーは治験失敗さらなる暴落を心配してヒヤヒヤしながらすごさなければならないのでしょうか?
    ヒヤヒヤしてすごす必要はありません。
    19日の投稿(5062)でSB623の治療の原理を「損傷部位の近くに移植されたSB623が成長因子や栄養因子を放出し、橋渡しの経路(バイオブリッジ)が形成され、脳の奥の方にある神経幹細胞が損傷部位まで到達し損傷部位を治療します」と述べました。
    この原理なら、外傷性能損傷でも脳梗塞でも同様に効くはずです。
    ただしこの原理から、脳内に神経幹細胞がない患者やバイオブリッジが形成されない患者には効きません。
    ①脳梗塞フェーズ1/2aは「投与前と投与後の比較」で「有意差あり」
    ②外傷性脳損傷フェーズ2は「投与群とコントロール群の比較」で「有意差あり」
    ③脳梗塞フェーズ2bは「10ポイント以上改善した患者の割合」で「有意差なし」
    「有意差あり」は(全員ではないにしても)かなりの患者に効いた。
    「有意差なし」は(「効かなかった」ではなく)かなりの患者に効いたとは判断できない。
    3つの治験で、効く患者と効かない患者の割合は(データ数が少ないことによるバラツキがないとすれば)同じはずです。
    そうすると、③脳梗塞フェーズ2bの治験データ(効く患者と効かない患者の割合は②と同じ)に②外傷性脳損傷フェーズ2の評価基準を適用すれば「有意差あり」の結果がでるだろうと推測できると思います。
    もし③の患者の選択基準が②と大きく違っていて結果的に効かない患者が多かった場合でも、③の患者の中から②と同じ選択基準で患者を選び直せば「有意差あり」の結果が得られ、選び直した患者用の脳梗塞再生細胞薬として早期承認申請できるのではないでしょうか。
    以上からサンバイオホルダーは安心してすごしてよいと思います。
    ただし以上の検討は上記のSB623の治療の原理が正しいこととデータ数が少ないことによるバラツキがないことを前提としています。
    この前提が成り立たなければ以上の検討も成り立たず、治験失敗さらなる暴落の可能性もあります。
    信用2階建てサンバイオ集中投資の方はヒヤヒヤしながらすごされた方がよいかもしれません。

  • >>No. 5479

    totochan様
    大日本住友のカンファレンスコール(1月31日)の冒頭で、社長が「SB623につきましてはデータを詳細に分析の上、次のステップを考えたいと思います。特にSB623は私どもにとって細胞薬の最初の治験ではありましたが、これによって弊社の細胞薬事業の方針が影響を受けるものではございません。いずれに致しましても、今後粘り強く進め方の検討を行うこととしたいと考えます」と述べています。
    ①「弊社の細胞薬事業=SB623」なら大日本住友もSB623について粘り強く進め方の検討を行うことになります。
    ②SB623が「弊社の細胞薬事業」の一部なら、SB623は捨てて他の細胞薬に注力することもあるかもしれません。
    ブリッジサロンの配付資料の6頁には、サンバイオは「再生細胞薬のグローバルリーダーを目指す」と記載されています。
    そうすると①の方かなと思います。

  • >>No. 5225

    ブリッジサロン2018年9月1日サンバイオ配付資料4頁によると、
    2010/09大日本住友とオプション契約
    2011/01-2014/02脳梗塞(米国)フェーズ1/2a(サンバイオ単独治験)
    2014/09大日本住友とSB623の米国・カナダ共同開発・販売ライセンス契約締結
    2015/04サンバイオ上場
    2015/10外傷性脳損傷(米国)フェーズ2開始(サンバイオ単独治験)
    2015/12脳梗塞(米国)フェーズ2b開始(サンバイオ大日本住友共同治験)
    2016/09外傷性脳損傷(日本)フェーズ2開始(サンバイオ単独日米グローバル治験)。
    サンバイオ単独の外傷性脳損傷(米国)フェーズ2の方が早く開始されていたんですね(これまで私は脳梗塞フェーズ2bの方が先だと思い込んでいました)。
    サンバイオは外傷性脳損傷(米国)フェーズ2を主要評価項目「投与群とコントロール群の比較」で始めていたのですから、2ヶ月後に始めた脳梗塞(米国)フェーズ2bの共同治験もサンバイオが主体なら同じ主要評価項目を使ったはず。
    実際には脳梗塞フェーズ2bの主要評価項目は「10ポイント以上改善した患者の割合」。
    以上から、21日の投稿(5225)で述べた「脳梗塞フェーズ2bの共同治験は、大日本住友の米国子会社サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが実施し、サンバイオはSB623を提供するだけ」という私の推測が正しい可能性が高まったと思います。
    サンバイオは上場後は上場で集めた資金を使って単独で両方の治験を行うことができたはず。
    一方、オプション契約を結んでいた大日本住友は脳梗塞フェーズ1/2aの良好な結果を見て米国でのSB623の権利を確保しようと、上場前にオプションを行使して米国子会社サノビオンに治験を行わせるようにしたのではないでしょうか。
    サノビオン社としては、フェーズ3で最高の結果を得るためにいろいろ試してみるフェーズ2bの治験として脳梗塞フェーズ2bの主要評価項目を「10ポイント以上改善した患者の割合」と設定したのでしょう。
    でも日本で早期承認申請をなるべく早く行うには、「投与群とコントロール群の比較」の方が適していた。
    その結果、今回の混乱が起こったのではないでしょうか。
    ただしこれは結果論です。
    当時はどちらの主要評価項目が有利かわからなかったでしょうから。

  • >>No. 5062

    サンバイオと再生細胞薬SB623の近い将来を次のように予想します。
    外傷性脳損傷フェーズ2で「有意差あり」の結果を得ているので、
    サンバイオは日本で外傷性脳損傷用・再生細胞薬SB623の早期承認申請を行う。
    条件・期限付き製造販売承認(注)を受けて、SB623を上市する。
    再生細胞薬SB623の一回だけの投与で、腕が上がらない患者が腕が上がるようになったり、杖が必要な患者が杖なしでスタスタ歩けるようになったりする。
    「再生医療=iPS細胞」と信じてきた一般の人やマスコミが「再生細胞薬」というゲームチェンジャーの出現に驚嘆する。
    SB623はアベノミクス第三の矢(成長戦略)の初めての大成功例として絶賛される。
    ただし販売できるのは早期承認制度のある日本だけ、海外ではフェーズ3が必要なので時間がかかる。
    さらに、19日の投稿(5062)で述べたSB623の治療の原理が正しければ外傷性脳損傷でも脳梗塞でも同様な治験データが得られているはずなので、
    大日本住友の米国子会社による脳梗塞フェーズ2b共同治験の詳細解析の後、サンバイオがその治験データに外傷性脳損傷フェーズ2の主要評価項目を適用して「有意差あり」を得て、脳梗塞についても日本で早期承認申請を行う。
    脳梗塞の患者から「早く承認せよ」との要請が相次ぎ、短期間で条件・期限付き製造販売承認される。
    サンバイオは再生細胞薬SB623の適用範囲を脳梗塞に広げる。
    (注)条件・期限付き製造販売承認:販売先を専門的な医師や設備を有する医療機関等に限定、7年を超えない、期限内に使用成績に関する資料等を添付して再度承認申請を行う。

  • 脳梗塞フェーズ2bは「10ポイント以上改善した患者の割合」で「有意差なし」。
    図書館で「統計解析がわかる」という本を借りて、どのように計算するのか調べました。
    「母比率の差の検定」というもので次の式を使います。
    Z=(pA-pB)/√(pT(1-pT)(1/nA+1/nB))
    pT=(nA×pA+nB×pB)/(nA+nB)
    -1.96<Z<1.96なら「有意差なし」、そうでなければ「有意差あり」。
    Aを投与群、Bをコントロール群(以下「コ群」)とします。
    pA,pBは各群の10点以上の患者の割合。
    nA,nBは各群の患者数。ここではnA=nB=100人とします(以下の「100人中*人」は「*%」と同じ)。
    pTは両群合わせた10点以上の患者の割合。
    この「母比率の差の検定」は「10点以上の割合」と「患者数」だけで計算でき、「母平均の差の検定」で使う平均値や不偏分散は不要です。
    コ群で10点以上の患者が100人中0人なら、投与群が100人中3人以下で「有意差なし」、4人以上で「有意差あり」。
    コ群で1人なら、投与群が6人以下で「有意差なし」、7人以上で「有意差あり」。
    コ群で2人なら、投与群が8人以下で「有意差なし」、9人以上で「有意差あり」。
    コ群で3人なら、投与群が9人以下で「有意差なし」、10人以上で「有意差あり」。
    脳梗塞フェーズ2bの平均値が、外傷性脳損傷フェーズ2の平均値「投与群8.7点、コ群2.4点」と同様なら、コ群の10点以上は0人とも考えられ、投与群が4人以上なら「有意差あり」。
    楽勝が予想されたのかもしれません。
    予想より10点以上のコ群の人数が多かったのか、投与群の人数が少なかったのか、わかりませんが結果は「有意差なし」。
    もしコ群0人、投与群4人で「有意差あり」だとしたら、こんな少ないデータで薬品として承認されるのは疑問に思います。
    この検定は、効く患者30%が想定されるような薬について「治った患者の割合」で検定するのに適するのかもしれません。
    SB623の検定としては、外傷性脳損傷フェーズ2の「投与群とコ群の比較」(母平均の差の検定)の方が適しているのではないか思います。
    脳梗塞フェーズ2bの治験データに「投与群とコ群の比較」を適用して「有意差あり」が得られることを期待しています。

  • >>No. 5846

    昔々、大学生の頃、確率統計の単位を落として以来、確率統計は全くわからずに来ました。
    今回、サンバイオの2つの主要評価項目が違い、ネットで調べてもわからず、地元の図書館で本を借りたらわかっただです。
    「母比率の差の検定」「母平均の差の検定」の用語がわかったら、ネットにも情報があることがわかりました。
    最初は手計算でやっていたのですが、エクセルで計算したら何人以下なら「有意差なし」、何人以上なら「有意差あり」がわかったので、先ほどの投稿をしただけです。

  • >>No. 5847

    kb様
    lucktさんへの返信(5849)で述べたように、私は確率統計や検定は全くの素人です。
    今回は、図書館で借りた本に書いてあった式をエクセルに入力して計算しただけです。
    SASのような統計解析ソフトは全く知りません。
    「平均値の差の検定結果が開示されていないのは、当初の臨床試験デザインになかった解析だからなのかわかりませんが、何らかの意図があって、詳細分析後に開示されるのではないかと憶測をしています」という点については、「何らかの意図があって」ということはないと思います。
    治験を実際に行っているのは科学者だと思いますが、科学者が「何らかの意図があって」隠すことはないと思います。
    もし科学者がその情報をサンバイオに伝えたらサンバイオは「何らかの意図があって」それを隠すことないと思います。
    そのような情報は重要事実(投資判断に著しい影響を及ぼす会社情報)と考えられます。
    森社長はAERA2019/2/22の「サンバイオ森社長インタビュー」で「上場企業として当社の重要事実を最速で開示しています」と述べています。

  • >>No. 5838

    昨日の投稿(5838)で脳梗塞フェーズ2bの「母比率の差の検定」について述べました。
    これに対して外傷性脳損傷フェーズ2の「投与群とコントロール群の比較」は「母平均の差の検定」で次のように計算します。
    Z=(XA-XB)/√(sAの2乗/nA+sBの2乗/nB)
    -1.96<Z<1.96なら「有意差なし」、そうでなければ「有意差あり」。
    Aを投与群、Bをコントロール群とします。
    XA,XBは各群の平均値。
    sAの2乗,sBの2乗は各群の不偏分散。
    nA,nBは各群の患者数。
    外傷性脳損傷フェーズ2の平均値はXA=8.7,XB=2.4ですが、不偏分散はわからないので、Zは計算できません。
    でも「有意差あり」なので、Z>1.96です。
    上記Zの分子である平均値の差が大きければ「有意差あり」になりやすい。
    各患者データにバラツキが少なければ、分母の不偏分散が小さくなり「有意差あり」になりやすい。
    「母平均の差の検定」は常識にあった検定方法だと思います。
    ただし、各患者データのバラツキが大きければ分母の不偏分散が大きくなり、「有意差なし」になりやすくなります。

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