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>>5838

昨日の投稿(5838)で脳梗塞フェーズ2bの「母比率の差の検定」について述べました。
これに対して外傷性脳損傷フェーズ2の「投与群とコントロール群の比較」は「母平均の差の検定」で次のように計算します。
Z=(XA-XB)/√(sAの2乗/nA+sBの2乗/nB)
-1.96<Z<1.96なら「有意差なし」、そうでなければ「有意差あり」。
Aを投与群、Bをコントロール群とします。
XA,XBは各群の平均値。
sAの2乗,sBの2乗は各群の不偏分散。
nA,nBは各群の患者数。
外傷性脳損傷フェーズ2の平均値はXA=8.7,XB=2.4ですが、不偏分散はわからないので、Zは計算できません。
でも「有意差あり」なので、Z>1.96です。
上記Zの分子である平均値の差が大きければ「有意差あり」になりやすい。
各患者データにバラツキが少なければ、分母の不偏分散が小さくなり「有意差あり」になりやすい。
「母平均の差の検定」は常識にあった検定方法だと思います。
ただし、各患者データのバラツキが大きければ分母の不偏分散が大きくなり、「有意差なし」になりやすくなります。

  • >>5916

    脳梗塞フェーズ2bの主任研究者はサンバイオホルダーにはお馴染みのSteinberg博士でした!
    「ClinicalTrials」で検索し「ClinicalTrials(ドット)gov」のトップページにアクセス、「Other terms」の欄に「SB623」を入力して「Search」で次のリストが表示されます。
    1.…Ischemic Stroke(脳梗塞フェーズ2b)
    2.…Stable Ischemic Stroke(脳梗塞フェーズ1/2a)
    3.…Traumatic Brain Injury (TBI)(外傷性脳損傷フェーズ2)
    1~3を選ぶと各治験情報が表示されます。右クリック「日本語に翻訳」で機械翻訳できます(ブラウザによる)。
    各ページの下の方にある治験の主任研究者(Principal Investigator)は次のとおり。
    1.Gary Steinberg(脳梗塞フェーズ2b)
    2.Gary K Steinberg他4名(脳梗塞フェーズ1/2a)
    3.Daniel C Lu(外傷性脳損傷フェーズ2)
    脳梗塞フェーズ1/2aに引き続き脳梗塞フェーズ2bを担当したSteinberg博士は「10ポイント以上改善した患者の割合」で「有意差なし」。
    新しく外傷性脳損傷フェーズ2を担当したLu博士は「投与群とコントロール群の比較」で「有意差あり」。
    Steinberg博士は脳梗塞フェーズ1/2aの結果から10点以上なら「有意差あり」は確実と予想した?
    治療薬としては10点以上は欲しい、そのためリハビリ併用を推奨した?
    投与群にはリハビリ併用が効き、コントロール群には効かないと考えた?
    「母平均の差の検定」(5916参照)では患者データのバラツキが大きいことによる「有意差なし」を懸念した?
    Steinberg博士は脳梗塞フェーズ1/2a論文で『イノベーション・アワード2016』を受賞しています。
    もし脳梗塞フェーズ2bの治験が失敗だったら、Steinberg博士の名声は地に落ちます。
    Steinberg博士は最終的に良い結果が出るよう最大限の努力をしている最中だと思います。