投稿一覧に戻る
サンバイオを応援する掲示板の掲示板
-
5090
>>5089
totochan様
慢性期脳梗塞フェーズ2bとTBIフェーズ2の違いを整理していただきありがとうございます。
私としては主要評価項目の違いが大きいのではないかと思います。
外傷性脳損傷フェーズ2の治験データ「投与群8.7点、コントロール群2.4点」に、今回の脳梗塞フェーズ2bの主要評価項目「10ポイント以上改善した患者の割合」を適用すれば、脳梗塞と同様に、「有意差なし」となる可能性が高いと考えられるからです。
仮に、「有意差あり」の結果が出たとしても、投与群の平均値が8.7点なのに、それより高い方に外れた10点以上のわずかなデータを根拠として薬品として承認して良いのかという疑問があります。 -
5093
>>5089
何故かかる異なる手法をとったのか?
共同開発委員会(SB&大日本で構成)が、安全性、有効性を考え、最適なデザインと考えて組んだ。経済性もあったのでは?
totochan 2019年2月20日 12:54
>>5062
sbb*****様
>異なった治験結果となった原因は、主要評価項目が外傷性脳損傷では「投与群とコントロール群の比較」、脳梗塞では「10ポイント以上改善した患者の割合」と異なっていたからであると私は考えています。
ここは、核心部分になると思います。
慢性期脳梗塞フェーズ2bとTBIフェーズ2では、整理すると以下の違いがあります。
1)主要評価項目
慢性期脳梗塞:6か月時点で、fugl-Meyer motor function total scoreがベースラインから10ポイント以上改善した患者の割合。→つまり、9.5ポイント改善でも、評価対象外になる。
TBI:6か月後のfugl-Meyer motor function total scoreの改善である。改善量は、SB623 投与群で 8.7 点に対し、コントロール群(偽手術)では 2.4 点ということで、運動障害を伴う慢性期外傷性脳損傷患者 に SB623 を投与した群は、コントロール群と比較して、統計学的に有意な運動機能の改善を認め、主要評価項目を達成。→投与群と、コントロール群との比較で評価している。
2)組入れ基準
慢性脳梗塞:①発症後6か月②modified Rankin Scale 2~4
TBI:①発症後12か月②GOS-E score 3~6
→発症後期間に何故差異があったのか?、
modified Rankin Scale 2~4とGOS-E score 3~6のカバーする範囲は、概ね一致しているように見える。そうすると、3段階と4段階で、後者の方がより微妙な改善が反映されるように感じるが、何故異なる運動機能評価基準を取ったか?
3)投与群
慢性期脳梗塞:1千万細胞無し
TBI:1千万細胞含む
こういう幾つかの微妙な違いが、両者評価の明暗を分けたのではないか、ということは十分考えられそうです。でも、何故かかる異なる手法をとったのか?これまた興味深いです。
こういう疑問は、恐らく3月末までに解明できるものと期待しています。
それと、ここまで考えると、慢性期脳梗塞がこのまま治験中止はありえない、とより強く感じるようにはなりました。甘いですかね?