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(株)QDレーザ【6613】の掲示板 2024/03/20〜2024/03/29

目が見えにくく生活に支障がある「ロービジョン」の人にも、芸術作品を自分の目で楽しんでもらいたい。そんな思いで川崎市岡本太郎美術館(川崎市多摩区)が4月2日から必要資金120万円をインターネット上で集めるクラウドファンディング(CF)を開始する。地元企業が開発したレーザーで網膜に画像を投影する装置を活用した鑑賞会や、手で触れて作品の概要がわかる立体カードの作成などが目標。資金が集まれば今秋の開館25周年を機に実施する計画だ。

 投影装置を開発した「QDレーザ」(同市川崎区)によると、美術館による美術作品展示への利用が実現すれば日本初。

 同館は市出身の世界的芸術家・岡本太郎さん(1996年死去)から寄贈を受けた約1800点の作品などを収蔵・展示する。今回のクラウドファンディングは、市が推進する「アート・フォー・オール(芸術をすべての人に)」の一環。学芸員の佐藤玲子さんによると、岡本さんは芸術は「陽光のごとく無制限にエネルギーを放出し、怖いほど与える」と書き残すなど、すべての人に開かれたものという考えを持っていた。パブリックアート(公共空間のための芸術)作品が多いのもそのためという。

 集めた資金は、館内を点字や触地図で紹介するパンフレットや作品立体カード、ロービジョン向けの鑑賞会に使用される予定。

 1万円以上の寄付者には特別展内覧会への招待などがある。詳細は4月2日にクラウドファンディングサイト(https://www.furusato−tax.jp/gcf/2949)で公開される。【和田浩明】