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ブライトパス・バイオ(株)【4594】の掲示板 2018/04/25

健全なるホルダーの皆様へ

 本日「ITK-1にかかるマイルストン収入に関するお知らせ」のIRが出ました。

 これについて、以下の通りまとめてみました。

 まず、契約書の内容を再確認してみました。

富士フイルムとBP社とが締結している商業化許諾契約書(締結日平成23年11月21日)は、平成27年9月14日に福岡財務支局に提出されている有証券届出書の53ページに全文が記載されていますので、ご興味のある方はご確認ください。

 この契約書には、ITK-1(前立腺がん)については、

第三相試験終了時点で1億円
製造販売承認申請時点で8億円
製造販売承認取得時点で11億円
正味販売高の5%相当額のロイヤリティー
が富士フイルムからBP社に支払われると定められており、

さらに、この契約の及ぶ範囲は
「富士フイルムに全世界、全適応における独占的な実施権を許諾する」となっていますが、

注目すべきは、但し書きとして( )書きで「適応症の追加については協議のうえ別途決定」と明記されていることです。
つまり、前立腺がんのマイルストンやロイヤリィーはこの契約に縛られますが、その後の適用拡大については、BP社は、富士フイルムとロイヤリティー等を白紙から協議することが出来るというものです。
ですから、適用拡大では、ITK-1(前立腺がん)の成功を踏まえて、BP社に有利な条件交渉も可能です。

また、適用拡大となると、お金もかかりますから、「第三相主要評価項目が成功したら実施する第三者割当て」を既に決めて発表済みです。

 本日出たIRに話を戻しますが、なんの変哲もない短いIRですが、後段に「マイルストン収入の計上時期につきましては未確定であり・・・」と書かれています。

ここを深読みすると、「予定通りに3月末日に治験は終了していた」ということではないかと思います。

 決算会計には、現金主義会計と発生主義会計とがありますが、後者の発生主義会計を採用する企業が大半です。

発生主義とは、「その収入または支出の事由が発生した日の属する会計年度に計上する」というものです(事由が起こっていれば、お金のやり取りとは関係なく計上しなければならないということ。既定の損益を計上して実態を正しく反映させるため)。

おそらくは「治験終了という収入の事由は3月末日に発生したが」「実際に1億円が入金されたのは4月に入ってからだった」という
だと思います。

発生主義であれば、29年度に含めるべきですが、このあたりを検討中で未確定なのではないでしょうか。

 いずれにしても、「治験は予定通りに3月末で終了していて、その後すみやかに解析中である」ということが、このIRから読み取れます。

 いよいよその日が近づきつつあります。

 以上、私見です。