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東急(株)【9005】の掲示板 2024/04/19〜

無謀な着工、見合わせて800㍍に1360億円?
【2024年2月26日 しんぶん赤旗】

大田区と東京都が進める新空港線(蒲蒲線)計画をめぐって、区民らが着工見合わせを求めて「署名をすすめる会」を結成し、運動を広げています。
計画は、東急多摩川線を延伸して、京急空港線に乗り入れようというもので、巨額の費用がかかります。

ふくらむ費用
 蒲蒲線は、JR蒲田駅と京急蒲田駅が800㍍ほど離れていることから、両駅を結ぼうという計画。さまざまな構想が、40年来にわたって取りざたされてきました。
 大田区は、この間、東急多摩川線を延伸することで、JR蒲田駅と京急蒲田駅を地下で結び、さらに京急空港線に乗り入れて羽田空港までを結ぶ構想を計画し、2022年に第三セクターの「羽田エアポートライン株式会社」を設立しました。
 費用は当初、羽田空港に直通するすべての路線の合計で1080億円と説明されていました。それがすでに、多摩川線の矢口渡駅から京急蒲田駅までの第一期工事だけで、1360億円(そのうち大田区負担363億円)にふくらんでいます。

疑問1 空港につながる?
計画には、数々の疑問点が指摘されています。その一つが、羽田空港まで本当に路線がつながるのかです。
京急と東急は、線路の幅が異なるため、通常の車両では、相互乗り入れできません

疑問2 利便性は向上?
JRと京急の蒲田駅は徒歩で15分弱の距離。これが2分ほどで移動できるようになると区はアピール
しかし、これは電車に乗っている時間です
「例えば池上線の利用者が、地下にある新空港線の駅に乗り換えようと思ったら、区の公式発表でも5分20秒かかります。実際は、6~7分かかるでしょう
さらに電車の待ち時間が数分かかる。京急蒲田駅の地下の駅に2分で着いても、地上の駅に乗り換えるのに、区の発表で6分20秒かかります
実際は、徒歩での移動よりも、むしろ時間がかかる」と指摘

疑問3 採算見通しは?
さらに、大きな問題は、将来的に採算が見通せるのか、です。
JR東日本は、すでに田町駅から羽田空港を結ぶ空港アクセス線の整備に着手しており、2031年度には開業予定です。羽田空港に移動する乗客のかなりの部分が、空港アクセス線に奪われるとみられています