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住友不動産(株)【8830】の掲示板 〜2015/04/28

鹿島でも影響は大きかったので、熊谷組にとってはかなりきついと思うが、賠償負担に応じられる体力はある。

鹿島、業績に影落とす2つの「負の遺産」

 不動産投資の回復や公共事業の拡大が追い風となる大手ゼネコン。鹿島は2015年3月期の連結営業利益を前期比22%増の280億円と見込む。ただ、手放しで高い評価は与えられない。前期に東京・南青山のマンションで発覚した施工ミスに関わる損失を計上。アルジェリアの工事案件でも収益悪化懸念がくすぶる。受注環境が改善する中、業績に影を落とす2つの負の遺産が残るかぎり、本格回復とは言い難い。
 「都内マンション工事で重大な施工不具合を発生させ、費用を工事損失に反映した」(高野博信取締役)。南青山の高級マンション「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」で、引き渡し直前に施工ミスが発覚。販売主の三菱地所は3月半ば、契約者に対して手付金の2倍を補償金として支払うほか、一度解体して建て直すという異例の決定を下した。菱地所は「うちは一切の負担を負わない」ときっぱり。全損失を施工した鹿島などに転嫁する方針だ。
 損失の詳細は不明。前期に引き当てた金額はいくらか、菱地所とは金額で合意済みか、今期に影響が残る可能性はないのか――。13日の決算発表の会見で記者から相次ぐ質問に対し、鹿島の担当者は「合理的に算定できるすべての金額を織り込んだ」「金額については言えない」との回答に終始した。前期決算では営業外費用に計上した支払い補償費44億円を賠償金に充てたほか、解体費や再建費を原価に計上しており「(損失が)総額3ケタになった可能性もある」(証券アナリスト)。