(株)IHI【7013】の掲示板 2023/08/17〜2023/09/12
-
2739
>>2738
参考:航空産業形態ピラミッド図
-
2741
>>2738
日本の航空機下請け契約形態
-
2767
>>2738
RSP契約は航空機エンジンメーカーが販売及びシェア獲得に失敗してエンジンが売れなかった場合に下請け企業が分担製造を任されたパーツの製造ライン建設費を回収出来なくなるリスクがあるということですね。
今回のエンジン不良案件の動向次第でIHIはパーツ製造ライン建設費が回収出来なくなるか回収期間遅れる特損の可能性が出て来ましたが、航空会社への損害補償は元請け=エンジンメーカーのP&Wとその親会社のRTXが補填する形なるかと個人的に推測します。
Risk Shareing Partner(RSP).
航空機やタービンエンジンなど、莫大な開発費を必要とする機械の製造・設計にあたり、開発費やマネージメントのリスクを一部分担し、共同開発に参画する企業、または契約形態のこと。
この方式を採用すると、主体となる企業は(一社でまかなうことの難しい)開発資金をサプライヤーとなる企業に一部分担してもらうことができる。
一方でリスクを負担するサプライヤーは、下請けとは違って失敗のリスクをも負うため、その割合に応じた作業分担による仕事を得る。
例えば、ボーイング社製の中型旅客機・B787の開発プロジェクトでは、リスクシェアリングパートナーとして開発費と作業分担の35%を日本企業が負っていた。
これは、主生産企業となるボーイングの負担分と同率となっている。
ika***** 2023年9月12日 23:55
少し、日本の航空産業形態について調べたんですが、国際航空エンジン業界におけるIHI含む重工企業はTier1と呼ばれるサプライヤーに分類されるみたいです。
その中で、航空エンジン販売企業は世界に3社しかなく、米GE、P&Wと英RRのみのようですね。
その中で、今回問題となったエンジン開発合弁会社の契約形態はRSP契約でエンジン構成パーツシェア分の販売益を受け取る契約のようです。その中に、エンジン不具合による航空会社等への賠償責任については言及されていませんでした。
なので、今回のIHIの影響は当初見込んでいたRTX合弁会社へのパーツ供給販売益が見込めなくなった事による減益ではないでしょうか?
少し古いですが、(株)日本政策投資銀行の資料を下記に添付します。
https://www.dbj.jp/upload/docs/book1607_01.pdf