川崎重工業(株)【7012】の掲示板 〜2015/04/28

防衛省発注の次期多用途ヘリコプター「ＵＨ−Ｘ」開発をめぐる官製談合事件で、同省技術研究本部（技本）に所属していた札本（ふだもと）道博２等陸佐（５４）＝官製談合防止法違反罪で略式起訴＝ら佐官級幹部が、新しい「企画競争方式」入札の導入決定直後に、川崎重工業（神戸市）側への入札情報漏洩（ろうえい）を始めたことが２１日、関係者の話で分かった。

　東京地検特捜部は、透明性が高い入札導入で危機感を感じた佐官級幹部が、確実に川崎重工が受注できるよう便宜を図ったとみている。

　企画競争方式は、メーカーから提案された価格だけではなく、機体の性能などを比較し受注者を決定する入札。関係者によると、当初は、防衛省側が任意に業者を選んで発注できる随意契約が検討されていたが、昨年２月に透明性を高めるために企画競争方式の入札導入が決まった。

　佐官級幹部はその直後の３月から川崎重工側と複数回会合を持ち、情報の提供を始めていたという。特捜部の調べに佐官級幹部の一人は「技術を持ったメーカーに受注させたかった」と供述しており、川崎重工側に確実に受注させる意図があったことを認めている。