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ルネサスエレクトロニクス(株)【6723】の掲示板 2022/05/28〜2022/06/12

>>1006

「ルネサスサプライズだ」 閉鎖した甲府工場を再稼働、中核の最新鋭工場に
6/11(土) 10:30
配信
産経新聞
令和6年に生産を再開するルネサスエレクトロニクスの甲府工場の建屋=5月22日、山梨県甲斐市(平尾孝撮影)

半導体大手のルネサスエレクトロニクスが、平成26年に閉鎖した甲府工場(山梨県甲斐市)での生産を再開することが決まった。900億円を投じ、最新鋭工場として稼働させ、最大で300人を新規に雇用する計画だ。県内の半導体製造装置関連産業への波及効果も大きい。山梨県や地元経済界では、現在残っている工場建屋も近い将来には解体されるとみていただけに、今回の再稼働は「寝耳に水」(山梨県の担当者)。甲府商工会議所の進藤中会頭は「暗いニュースばかりの中、ルネサスサプライズだ」と歓迎した。

■中核の最新鋭工場に
「正直言うと、再稼働があるとは想定していなかった。県が積極的に(再稼働に)働きかけたわけではないが、日ごろの行いがよかった結果ですかね」

ルネサスの甲府工場再稼働の報道を受け、長崎幸太郎知事はその驚きを冗談めかして語った。

今回の計画は、残っている建屋に製造設備を導入し、令和6年に生産を再開するというものだ。電気自動車(EV)などの大きな電力を使う機器の制御に不可欠なパワー半導体の生産拠点とする。

単に世界的な半導体不足に対応した動きではなく、脱炭素化の流れを受け、自動車の電動化が加速する中で、パワー半導体需要の大幅拡大が見込まれている。日本の半導体産業の中でも高い競争力を維持する得意分野でもある。

甲府工場では、半導体材料のウエハーが直径300ミリと、この分野では世界的にも最先端の技術を導入する。生産が本格化すれば、ルネサスのパワー半導体の生産は倍増するとしており、同社にとって甲府工場は、質でも量でも中核的な戦略生産拠点との位置づけだ。

200人から300人の新規雇用を創出するとしており、ルネサスの担当者は「地元山梨で、その半分程度を採用する方針」と説明している。

■山梨県全体に波及効果

この甲府工場再稼働だけでも大きな効果があるが、県内には半導体製造装置大手の東京エレクトロンの製造拠点やグループ会社が多く、こちらにもプラスに働く。もともと、ルネサスとの取引が多く、甲府工場に導入される製造装置や設備でも同社グループへの発注は多いとみられる。

さらに、下請けとして製造装置の関連機器や資材を手掛ける電機・機械メーカーも多く、山梨県全体の産業への波及効果は大きい。

甲府工場が最先端の半導体工場であることから、商工会議所の進藤会頭は「中小企業を含め、関連する業界全てで高い技術が求められる。これに対応していくことで県内産業の技術力と生産性の向上につながっていく」と効果を強調する。

県の成長産業推進課は、ルネサスが8年前に甲府工場を閉鎖した後も「跡地の有効活用などを含め、関係を継続させてきた」(担当者)。これが、他地域ではなく甲府工場の再稼働につながったとみており、今後も全面協力する考えだ。

特に、8年間地元と関係がなくなったルネサスには採用面での不安があるようだ。同課は、今年の夏以降始まるとみられる地元での採用活動を多面的にサポートしていく。

■「できれば再雇用を」

甲府工場再稼働を多くの関係者が歓迎するが、8年前の閉鎖で早期退職した人々にとっては複雑な思いだ。

当時、早期退職し、現在は再就職した半導体製造装置関連企業で働く50代後半の県内の男性は「再稼働が発表されたときは、再びルネサスで働けるかもと期待をしたが、自分の年齢を考えると無理だろう」と残念な面持ち。そのうえで「工場閉鎖で悔しい思