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ローツェ(株)【6323】の掲示板 2022/05/06〜2022/06/07

>>981

Stupid Catさんの日経電子版の記事の続きです。(一部割愛)
この記事の一部分でも明日の日経朝刊に載るといいのですがーーー。

「これほどの投資が一挙に行われることは業界でも過去に例がない。TSMCが米アリゾナ州に建設中の新工場や日本の熊本県に進出を決めた工場はいずれも1兆円規模であることからも、いかに台湾の16兆円の投資が巨額であるかが分かる。

敷地面積でみても全20工場の合計は200万平方メートルを突破し、東京ドームの40個以上分に相当する規模になる。

だが、これほどの投資が日本の九州ほどの面積の小さな台湾で進む怖さは計り知れない。

台湾の半導体生産は既に世界で群を抜く。特に先端の半導体では9割以上が台湾で生産される。今後、全20工場の新工場が全て量産を始めれば、世界の台湾への依存度はさらに引き上がるのは確実だ。米国はこうした過度に台湾に依存する状況を恐れ「いずれ世界の危機になる」と指摘した。

実際、半導体不足が深刻化した昨年2月、バイデン大統領は半導体などのサプライチェーン(供給網)に関する大統領令に署名。関連省庁に対し、将来に向けた半導体調達の強靭(きょうじん)化策を急ぎ、命じた。

ただその後、米当局はTSMCを中心に何度も台湾メーカーや当局に呼び掛け、米国への工場誘致や新たなサプライチェーンをつくろうと協議を持ったが、交渉は1年以上、遅々として進まなかった。台湾が譲らなかったためだ。

背景には台湾の強い危機感がある。中国からの統一圧力が強まるなか、台湾の外交は今、ほぼ米国頼みの状況にある。その状況下で唯一、台湾が米国と対等に話ができるカードが「半導体」となる。

その半導体まで米国に早々と譲歩し、手渡してしまえば、台湾にはもはや外交カードは残らない。この先、米国の思うがままに進み、台湾が台湾ではなくなることを、台湾は最も危惧する。


中国からの統一圧力は喫緊の課題だ。むしろ「これだけ半導体の生産の集積化が進んでしまった台湾を、もう世界は見捨てることなどできない」(台湾の半導体業界関係者)とにらむ。

台湾にとって最大の対中防御策は、もはや米国から供与される武器などではなく、自前による最先端の半導体工場なのかもしれない。生き残りをかけた勝負の巨額投資が、台湾全土で今、静かに、そして急ぎ足で進む。」