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東邦チタニウム(株)【5727】の掲示板 2022/07/30〜2022/08/08

>>1000

欧州はチタンだけでなくアルミもロシア制裁の対象外にしてたわよ。

チタンもそうですけど、アルミも金属も電気分解で金属を作りますから大量の電気エネルギーが必要で、建築材料など高純度のアルミを欧州はロシアから輸入してるんですね。アルミインゴットの大分部はリサイクルで使用されてるんですけど、これは鉄分を含んで錆びやすく強度も低いんです。ロシア製アルミは4N5~5Nの超高純度で、これがないと欧州はやっていけないんです。

日本では5702大紀アルミニウムが自前の水力発電で超高純度チタンを作ってますね。

>第一次大戦後、ドイツの再軍備を助けたのがロシアだったのは、有名な話だよね

うんうん、欧米ではそんなふうになってますよね。第二次世界大戦はナチスドイツとソ連の戦争犯罪行為で、英仏が米国のノルマンディー作戦の助けを得てナチスドイツを倒したのだとw 近年の欧州会議でもこんなふんな決議が採択されています。

冗談ではありません。欧米の歴史歪曲は日本よりもさらにひどいと思いますね。

ナチスドイツの台頭の根源は、第一次世界大戦の戦後処理のヴェルサイユ条約があまりにドイツに苛酷で不当だったことが原因なんです。第一次世界大戦の戦争責任をすべてドイツ一国に押し付け、広大な領土の割譲や武装解除に近い厳しい軍縮、法外な賠償金の請求など、ドイツ国民の自尊心を著しく傷つけただけでなく、世界恐慌でドイツ民衆は貧困のどん底に叩きつけられたのです。ドイツではベルサイユ条約は『悪魔の条約』とまで言われていました。この苛酷な条約がナチスドイツを生んだのです。

英仏をはじめとする西欧諸国が恐れたのはナチスドイツではなくてロシア革命でできたソ連だったんです。ロシア革命が周囲に波及すると欧米列強は植民地を失うばかりか自国に革命が起きて自分たちの地位が危うくなると考えていたのです。

ですから、ロシア革命は第一次世界大戦の末期の1917年に起こったのですが、英仏日本はシベリアの反政府勢力を軍事的に支援してソ連政府を転覆しようとしました。シベリア戦争(日本では「シベリア出兵」と言われている)ですね。

これが失敗に終わると、英仏はナチスドイツを陰で支援してナチスとソ連を戦わせてロシア革命を打倒しようとしたのです。『宥和政策』と呼ばれる対独支援政策なんですね。ポーランドは英仏と軍事同盟を結んでいましたが、ナチスがポーランドを侵略したとき、英仏はナチスと『戦争するふり』をしてポーランドを助けようとはしませんでした。後に『まやかし戦争』とか『いかさま戦争』などと言われていますが、英仏はナチスを支援してソ連と戦わせようとしていたんです。

ナチスドイツを倒したのはソ連であることは疑う余地がない事実です。英仏は世界最強の軍隊と言われたナチスがソ連を攻めれば2,3か月でソ連は崩壊するとみていたのです。ところがナチスのモスクワ占領は、ナポレオンのモスクワ征服以来といわれる『冬将軍』が味方して失敗しました。その後のスターリングラードの戦いに勝利し、クルスクの戦車戦で勝利を挙げたソ連は追撃戦でベルリンに攻め込んでナチスドイツを倒したのです。この戦いでソ連は2,700万人ともいわれる犠牲者を出しました。

超高純度チタン製造技術もそうですけど、ソ連の最先端の技術はナチスドイツの科学技術を奪い、ナチスの技術者や研究者を拉致して国内で技術開発を行った結果なんです。