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JFEホールディングス(株)【5411】の掲示板 2024/12/19〜

  • >>918

    中国の鉄鋼の過剰生産は、以下の要因を考慮すると少なくとも数年から10年程度は続く可能性があります。

    1. 需要と供給のミスマッチ
    • 国内需要の低迷
    中国国内のインフラ投資や不動産市場が減速しており、鉄鋼需要が伸び悩んでいます。これが過剰生産を助長しています。
    • 海外市場への依存
    余剰分を輸出に回していますが、欧米諸国による関税措置や規制が進むと、輸出も難しくなる可能性があります。

    2. 生産能力の削減ペース
    • 過去の削減事例
    中国政府は2015年以降、サプライサイド改革で鉄鋼の過剰生産能力を削減しましたが、完全に解決するまでに約5年を要しました。
    • 現在の状況
    2020年以降、再び過剰生産が問題化しており、削減政策を再び進める必要があります。しかし、地方政府や企業の抵抗が予想され、短期間での改善は難しいでしょう。

    3. 政府の対応
    • 政策の限界
    中国政府は中央経済工作会議で過剰生産能力を認識していますが、鉄鋼産業は国有企業が多く、迅速な調整には時間がかかる可能性があります。
    • 経済全体への影響
    鉄鋼は雇用や地方経済にも大きな影響を及ぼすため、急激な削減は避ける可能性があります。

    4. 国際環境
    • 貿易摩擦の長期化
    欧米諸国の貿易規制が続く限り、中国は新たな輸出先を模索し続ける必要がありますが、全体の需給バランスを改善するには限界があります。
    • 世界経済の回復速度
    グローバルなインフラ需要が急速に回復すれば、中国の過剰生産能力問題が多少和らぐ可能性もありますが、これには不確実性が伴います。

    予測
    • 短期(1~3年)
    過剰生産が続く可能性が高い。輸出が依然として主要な出口。
    • 中期(3~5年)
    中国政府が本格的な削減策を進めれば、改善が始まる可能性。
    • 長期(5~10年)
    消費主導型経済への転換や、新興国市場の成長次第で状況が安定する可能性。

    結論

    現状のペースで見ると、鉄鋼の過剰生産は少なくとも5年以上は続く可能性があり、10年程度かけて徐々に解消に向かうと考えられます。ただし、政府の政策や世界経済の変化が大きく影響するため、定期的な見直しが必要です。