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富士フイルムホールディングス(株)【4901】の掲示板 2020/05/25

(日経電子版)

アビガンは製造するための「製剤特許」については国内外で保有する一方、「物質特許」は海外で失効しており、国内のみで有効な状況だ。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成取締役は「収益の源泉である『物質特許』が海外で切れている点を踏まえると、市場が期待するほどアビガンの業績寄与は大きくならない可能性があり、現在の株価は買える水準ではない」と話す。新薬の物質特許が切れ、後発薬が登場して売り上げが奪われる現象を指す「特許の崖(パテントクリフ)」の状況に陥っている可能性がある点を警戒する。

富士フイルムは19年に米バイオ医薬品大手バイオジェンの製造子会社を約8億9000万ドルで買収するなど、ヘルスケア事業に注力する。SMBC日興証券の桂竜輔シニアアナリストは、ヘルスケアテックカンパニー(健康技術企業)へと成長し、バリュー(割安)株からグロース(成長)株に変身する可能性があると分析する。

足元ではアビガンへの期待に株価が左右される状況が続いているが、投資家が本当に見るべきは、構造改革の進み具合なのかもしれない。