ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)カイオム・バイオサイエンス【4583】の掲示板 2020/10/28〜2020/11/26

国立研究開発法人の理化学研究所で発明された革新的な抗体作製技術であるADLibシステムを実用化するために05年に設立された創薬ベンチャー。抗体医薬品を創出する創薬事業と、製薬企業などに抗体創薬に関わる技術サービスを提供する創薬支援事業が両輪。

 創薬支援事業で新型コロナウイルスに対する抗体作製受託案件を継続して対応しているが、ADLibシステムは幅広くパンデミック感染症の抗体治療薬開発の基幹技術であることも評価したい。

 研究開発費が先行する業態のため20年12月期も単体営業赤字が続くと見られるが、第2四半期(1-6月)の売上高は創薬支援事業拡大から前年同期比23.1%増と好調に推移、創薬開発も順調に進展している。

 具体的にはがん治療領域では「ADCT-701」はスイスのADC社に導出済みで20年以降の治験申請予定、「CBA-1205」は国内臨床第1相、「CBA-1535」は臨床試験に向けて準備中で、21年後半以降の英国での臨床試験申請を見込み、8月に英国での特許を取得、「LIV-2008」は導出活動中。糖尿病黄斑浮腫(おうはんふしゅ)などを適応症とした「BMAA」に関してはカナダのST社が評価継続中。

 株価は6月11日に484円高値を付けたあと、下落、7月以降は200-300円台前半のもみ合いに転じたが、10月27日に212円まで押してから底入れの動きを見せつつある。バイオベンチャーの指標銘柄のアンジェス<4563.T>が底入れしてきたことも追い風。さらに新株予約権行使促進のための株高意向もありそうだ。同時に遠からず行使完了も視野に入れてきており、行使完了となれば、需給改善期待からさらに人気化する可能性も高い。
[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]
提供:モーニングスター社 (2020-10-28 09:31)