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(株)デ・ウエスタン・セラピテクス研究所【4576】の掲示板 2017/01/24〜2017/02/06

他人のiPSで眼病治療、理研など患者募集
2017/2/6 21:08
社会
 理化学研究所などのチームは6日、健康な人からあらかじめ作って備蓄したiPS細胞を使い、目の難病を治療する臨床研究を始めたと発表した。手術を担当する神戸市立医療センター中央市民病院と大阪大学が同日付で患者の募集を始めた。他人のiPS細胞を移植に使うのは初めてで、2017年の前半にも実施する計画だ。

 理研の臨床研究では14年に、患者自身から作ったiPS細胞を使う移植手術をしていた。他人のiPS細胞を使えば、治療の費用や期間を10分の1に抑えられるという。

 治療対象となるのは、失明の原因になる「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性」と呼ぶ難病の患者。京大が備蓄したiPS細胞から網膜の細胞を作り、50~85歳の5人の患者の目の奥に注射する。移植した細胞が定着するかどうかや、拒絶反応やがんが生じないかどうかを1年間観察する。

 研究チームは治療にかかる費用を数百万円と試算し、治療期間は最短で1カ月と見込んでいる。患者のiPS細胞を使った前回の14年は、約1億円の費用と10カ月の期間がかかったという。

 記者会見で理研の高橋政代プロジェクトリーダーは「将来の治療がどうなるかを決める重要なステップだ」と話した。iPS細胞の開発でノーベル賞を受賞した京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長は「身の引き締まる思い。引き続き4機関で協力していきたい」とのコメントを発表した。