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NANO MRNA(株)【4571】の掲示板 2016/12/22〜2017/01/04

上市に成功した免疫チェックポイント阻害剤といえば,言わずと知れた小野&BMY社のオプジーボとメルク社のキイトルーダ。
ここ何年かの間,オプジーボとキイトルーダは癌治療の覇権を争っていましたが,肺がんファーストラインを目指したp3については,昨年オプジーボは失敗したのに対して,キイトルーダは成功したのは既報のとおりであります。被験者適格基準の違いに着目すれば,役満を目指したが上がれなかったオプジーボに対してタンピンドラ1で確実に上がったキイトルーダといった捉え方も不可能ではないと思うのでありますが,このキイトルーダ開発に成功したメルク社CEO Kenneth Frazier氏は「最も成功したバイオ・製薬経営者」として昨年末から米国博徒の間で話題になっております。
下の動画はそのメルク社CEOの先月上旬のインタビューであります。後半で癌治療薬開発について語っています。これもまた「大本営」とはいえ,口先だけではない成功者の「抱負・期待」はかなりの真実味を帯びて聞こえてくるのであります。


【女子アナ Meg Tirrellの質問】

そろそろインタビューの時間が無くなってきましたが,癌治療薬についてお聞きしないまま番組を終わることはできません。
「(永らく不治の病と言われていたが今や投薬により治療可能となった)HIV治療薬開発にも『序盤』があったように,我々は今,癌免疫治療薬開発の序盤にいる」とかつてあなたは仰いました。それでは実際に免疫治療薬で癌を制圧できるのは何時になるでしょうか?投薬により慢性疾患をコントロールしながら生き永らえるのと同様に,癌免疫治療薬により癌をコントロールできる時代はやってくるのでしょうか?

【メルク社CEO Kenneth Frazierの回答】

まさしくそうなることを期待しています。私たちは免疫チェックポイント阻害剤キイトルーダの機能・性質をちょうど今,理解し始めたばかりのところです。キイトルーダの臨床試験は現時点で約400本行われています。更にキイトルーダ以外にもT細胞に作用する他の癌免疫治療薬パイプラインを我々は有しています。10年以内には(このインタビュースタジオで)癌をHIVと同様に制圧できたことを報告できるのではないかと期待しています。

https://www.youtube.com/watch?v=KpuUWa3if20