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消防たぬき 強く買いたい 5月13日 20:33

胸部や腹部の大動脈がいきなり破裂して人を死に至らしめる大動脈瘤は日本人の死因第9位を占め、実年男性を中心に年間1万6000人が死亡しているが、去年4月に国立循環器病研究センターがこの大動脈瘤を血液から見つける有力な方法を発見した、と驚くべき発表を行った。

血液から大動脈瘤を高い精度で診断できる可能性 ~高齢化で増加する大動脈瘤を検出できるバイオマーカーの発見~
http://www.ncvc.go.jp/pr/release/20200417_press.html

プロテオーム解析を用いたバイオマーカー探索により、大動脈瘤の患者では血液中のタンパク質「NPC2」「IGFBP7」が増加していることが見いだされ、両者を合わせると0.9(完全識別を1.0としたとき)という高い精度で大動脈瘤の有無を識別でき、さらに既知の別のバイオマーカーと組み合わせて判定すると精度は0.95に達したという。これらのタンパク質を検出する試薬をキット化し、たとえば健康診断の血液検査の項目に組み入れて大動脈瘤を発見できるようにすれば、あとは超音波エコーなどで位置を特定して血管を支えるステントを入れることで破裂を予防できるわけで、これは結構毛だらけな大発見。

いきなり何の話かと思われそうだが、この発見は実は栄研化学との共同研究から生まれた模様。
本日知財ポータルで公開された特許出願を見ると、この「新規大動脈瘤マーカー」の出願人は「栄研化学株式会社」および「国立研究開発法人 国立循環器病研究センター」となっている(再表2019-189744)。
https://ipforce.jp/patent-jp-S-2019-189744

今後の見通しに関係する部分として、この特許出願より末尾の部分を引用。
本発明に係る大動脈瘤の新規マーカーであるNPC2及び/又はIGFBP7を用いることにより、大動脈瘤の発症を高感度で特異的に検出することができる。そのため、本発明に係る大動脈瘤の検出剤及び検出キットは、大動脈瘤のスクリーニングや早期診断の補助、予防薬や治療薬の開発、評価等に使用することができ、また、本発明は、当該検出剤及び検出キットを製造する産業において利用することができる。