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オミクロン株は、無症状か発症しても軽症がほとんどなので、重症化リスクを有している患者が対象のラゲブリオは、出番はあまりないようですね。申請中のファイザーのパクスロビドも、ラゲブリオと同様に、重症化リスクを有している患者が対象ですが、重症化リスクを持っている方は、何らかの薬を日々服用しているので、併用注意の薬が多いパクスロビドは、承認されても、さらに出番がなさそうです。その点、塩野義の治療薬は、今のところ、そういった心配がなさそうです。
また、塩野義の治療薬は、先の2剤と異なり、重症化リスクを有している患者が対象という縛りもなく、無症状の方の発症抑制についても、治験で評価を行っていますので、無症状者の多いオミクロン株の感染者に広く使用されることが期待できそうです。この点は、ラゲブリオやパクスロビドには無い特徴ですね。
申請の時期は、少し遅れましたが、すでに厚労省やPMDAにデータを提出し、相談を開始しているとのことですので、申請すればそう遠くない時期に承認されることもありそうです。
その日を静かに待つこととしましょう。