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塩野義製薬(株)【4507】の掲示板 2020/02/04〜2020/04/05

日経電子版 「記者の目」より一部抜粋↓

「感染症の塩野義」 抗インフル薬のゾフルーザで誤算
大阪経済部 宮住達朗 2020/2/10 2:00

・・・・・・略・・・・・・
小児で先行してインフルエンザが流行したこともあり、19年4~12月のゾフルーザの売上高は前年同期比96%減の約4億円に落ち込んだ。来期についても慎重な見方が広がる。21年3月期の営業利益のアナリスト予想平均(QUICKコンセンサス)は3日の決算発表を経て1478億円へと約30億円引き下げられた。

もっとも、感染症薬に耐性ウイルスはつきものだ。国立感染症研究所の最新調査では今季に確認されたゾフルーザの耐性ウイルスは1件、競合する「タミフル」は17件だった。ゾフルーザの実力を評価するには時期尚早との見方もある。塩野義の手代木功社長はゾフルーザが「耐性問題があっても(使用情報が蓄積されて適切に)使われ続ける『タミフル』のようになれば」と話す。

今後、ゾフルーザの需要は回復するのか。シティグループ証券の山口秀丸氏は「ゾフルーザを必要とする患者はいる。来期以降に徐々に使われるようになる」とみる。現在、米国ではゾフルーザが得意とするB型やAH1型インフルエンザが流行している。「海外では耐性は問題視されていない」(塩野義)ことから、通期では輸出増を見込んでいる。

挽回のカギを握るのが、医師への情報提供の充実だ。塩野義は医療関係者から「耐性情報を細かく伝えなかった」と批判を受けていた。そこで同社は昨秋に医療情報サービスのエムスリーと新会社を設立。エムスリーが運営し医師の多くが会員登録するポータルサイトを通じた情報提供を始めた。研究機関とも連携してゾフルーザを使用した患者に関する様々なデータ分析を進めている。

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、感染症薬に定評がある塩野義にかかる期待は大きい。にもかかわらずゾフルーザが重荷となり、年明け以降の株価はさえない。市場評価を反転させるためにも、医師や一般の人々への治療効果や耐性に関する地道な情報発信が欠かせない。

  • >>143

    この記事、私も読みました。この記事中の、

    「海外では耐性は問題視されていない」

    というのは重要ですね。日本だけが耐性をことさら問題視した、ということなのです。結局、保険財政の問題が背景にあることがわかりますね。

    同記事より、

    市場規模は、処方数が多く薬価が低い日本で400億円程度、薬価が高い米国は1000億円弱とされる。

    とあるように、日本は薬価がアメリカよりも低く抑えられている。それなのにさらに保険の負担忌避からネガティブキャンペーンが繰り広げられた。残念なことです。

    まあ、国民皆保険ではないアメリカもすさまじいですけどね。日本人の知人が、
    歯が欠けてしまって歯医者に行ったら、治療に5000ドル!かかると言われたそう。旅行者保険もきかないらしい。眼鏡をつくるのにもとてつもなくお金が
    かかるそうで、一つ7000ドルとかそんな世界です。どっちがいいとも簡単には言えないです。