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保土谷化学工業(株)【4112】の掲示板 2018/05/31〜2020/02/19


スマートフォンのディスプレイ市場での熾烈な価格競争で、販売が低迷していたリジッド有機EL(OLED)パネルが、再び増産に転じている。低温多結晶シリコン液晶(LTPS LCD)とデザインの差別性が乏しく、価格も比較的高く、液晶との競争で押され気味であったが、OLEDのみ実装することができる機能が人気を得て、再び中国を中心にリジッドOLED需要が増加している。

6月24日、業界によると、世界のリジッドOLED市場向けの大部分の製品を供給しているサムスンディスプレイの生産ラインは、最近に稼働率が回復した。

2018年第4四半期の稼働率が50%前後で低迷したが、2019年第1四半期から回復を始め、第2四半期には平均稼働率80%を上回っほど活発に生産している。リジッドOLEDを製造するA2ラインの稼働率が90%台後半に達するほどの生産体制を維持しているとの情報もある。

リジッドOLEDは、中国のスマートフォンメーカーがプレミアムモデルに採用したので、生産量は増大した。しかし、2017年と2018年にかけてLTPS LCDの供給過剰でパネル価格が下落し、リジッドOLEDの成長にブレーキがかかった。

新しいノッチデザインがOLEDだけでなく、LTPS LCDでも実現できるので、OLEDとLCDの間のデザインの差別化が無くなった。中国のスマートフォンメーカーがリジッドOLEDでノッチデザインを実現することで期待を集めたが、実際にはLTPS LCDのプレミアムスマートフォンを製品化する現象が起こった。

2019年に再びリジッドOLEDが注目された理由は、OLEDのみ実装することができる「ディスプレイ内蔵指紋(Fingerprint on Display・FoD)」である。

指紋認証は、スマートフォンの前面下部の別のボタンに存在したが、現在はディスプレイに内蔵され、そのためにフルスクリーンを実装することができるようになった。ベゼルを最小化したフルスクリーンのプレミアムスマートフォンのトレンドとして浮上したFoDが人気を得たので、中国メーカもFoDを先を争って採用している。

  • >>813

    スマホはディスプレイ内蔵指紋認証センサー搭載が標準となりそうだ。これは有機ELディスプレイでは実現できるが、液晶ディスプレイでは実現不可能。差別化によって有機ELスマホのシェアは益々増えますな。


    中国の複数サプライヤーの情報によると、Appleはディスプレイ内蔵指紋認証センサーの研究開発を本格的な段階まで進めており、もし2020年のiPhoneに正式採用された場合に備え、部品調達を含めたオペレーション計画書を提出するよう求めているようだ。

     CAIJING.COM.CNは2019年4月に、AppleがGIS製モジュールを採用し、GISとQualcommが共同開発した「3D Sonic Sensor」と同等の機能を実装したiPhoneを2020年に発売する可能性があると伝えていた。

     TF International Securitiesのアナリスト、ミン=チー・クオ氏も、2019年6月のレポートで、音響指紋技術を使用し、ディスプレイ全体を指紋リーダーに変える可能性もあると予想していた。

     Galaxy S10、ZTE Axon 10 Proは、Android 9 (Pie) 、Qualcommの5G対応プロセッサ「Snapdragon 855」を採用することでディスプレイ内蔵指紋認証センサー搭載端末を組み込んで発売されていて、ZTE Axon 10 Pro 5Gも同様の仕組みを採用する予定だ。