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第一稀元素化学工業(株)【4082】の掲示板 〜2015/04/27

政府主導で始まったスチュワードシップコード・コーポレートガバナンスコードの資本効率の改革が市場のトレンドになってしまっているので、そういった流れに即したものは現在、市場の流れから高く買われています。よって、強いものはとことん買われ、弱いところはとことん売られるという市場の二極分化が起きてしまっています。そういった意味からすると、ここは、とことん負け組になりつつあります。ROE云々はともかくとしても(さすがです 標準を大きくクリアーしています)、高EPSの割りに配当性向が低過ぎるからです。
例を挙げると、6159ミクロン精密や、2925ピックルスコーポレーションの様な超絶決算を発表したようなところでさえ、配当性向を引き上げなかったところは、一旦、どぎつく売られ、それほどには買われていません。また、資本効率の点から投資判断がなされているので、配当性向の引き上げや大規模M&Aの発表のあった企業はとことん買われています。日本電産やファナックといったところが記憶に新しいと思います。また、買われなくなった代表例としては、ここと同じく二部値がさ株で低配当性向の6832アオイ電子は注目に値します。さらに、優勝劣敗の比較として分かり易いものとして、建設コンサル業界の9765オオバと9768いであの好対照は見事なまでの逆行相場となりました。
安倍さんの顔を立てる意味もあって、この5月決算発表時期に増配ラッシュが起こるとされていましたが、その魁は既に新聞等、経済ニュースを賑わせている通りです。
これは、日本産業界の大きな流れです。ここの5月の決算数字もご多聞にもれず悪いことはないと思いますが、そこで、相変わらずの低配当性向放置の姿勢を貫く様なら、ここは、恐らく、万年割安放置株に転落してゆくものと思われます。反して、産業界の流れに沿って高収益企業らしく高配当性向を打ち出す様であれば、一転、株価6000円・10000円の道が容易に開かれるものと思われます。それが現在の市場のトレンドだからです。
5月の決算に際し、経営陣が、実業界の流れに敏いことを祈るばかりです。
日本の株式市場の外国人売買比率が過半を超えるようになった昨今、この流れ、実は、世界のスタンダードな投資判断基準でもあるのだから・・・