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(株)イーブックイニシアティブジャパン【3658】の掲示板 〜2015/04/15

>>7161

電子書籍を含めた書籍全体の売上の約16%は、電子書籍の売上となると思います、と書きましたが、マンガの単行本で雑誌扱いのものが多くあることを忘れていました。買い物のついでに書店によって確認して来たのですが、進撃の巨人、フェアリーテイル、ダイヤのAは雑誌扱いの単行本でした。マンガの単行本のかなりの割合は、雑誌の売上として計上されている可能性が高いので、電子書籍の売上は、狭義の書籍全体の売上の約16%ですが、マンガの単行本も含めた広義の書籍の売上の場合、電子書籍の売上は16%より低くなると思います。

ただ、売上の内訳は、「雑誌」728億3600万円(同0.9%増)、「書籍」255億0600万円(同3.3%増)、「その他」117億9700万円(同24.3%増)となっており、私たち一般の消費者が考える雑誌の印刷部数は減少していることから、雑誌扱いのマンガの単行本を含む紙のマンガの単行本の売上は、進撃の巨人の大ヒットもあり増加していると思います。ですので、講談社の電子書籍重視の戦略は、紙の売り上げは減らずに、電子書籍の売上は倍になっており、成功していると思います。

講談社の決算で、多くのマンガを紙と電子で同時発売しても、カニバリズムが起きていないことが示されましたので、集英社や小学館など電子書籍の発売開始を紙より遅くしている出版社も、今年、同時発売または紙と同巻までの発売にシフトしてくるのではないかと思います。そうなれば、昨年のイーブックやアマゾンの紙と電子の同時発売の効果の報告にある通り、イーブックの売上増にかなり貢献するのではないかと思います。