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(株)SUMCO【3436】の掲示板 2018/11/29〜2018/12/06

大阪チタニウムとの長期契約の打切り 追加
kintarouさんへ。

さむ子はポリシリコンの在庫についてほとんど開示をしていませんので、開示情報に基づく推定になります。

前提 さむ子は約10年前のリ―マンショック前後に複数のポリシリコンメーカーと価格と販売数量を決めた長期契約を締結しました。この内、2016年末に大口(多分、三菱マテリアル)との契約が満了し、在庫はピ―クを迎えました。しかし、複数の契約が残っているために在庫は急激には減少しません。つまり、長期契約による購入の増加≦生産に使用するポリシリコンとなったが、未だ複数の長期契約が終了しないために購入が続いているという状況にあります。

> 1.長期前渡金について
3Q末で388億円が計上されていますが、これは大阪チタンへの前渡金で今回の解約金との相殺になると考えて良いのでしょうか? また、残額288億円は現金として戻ってくるお金でしょうか?

⇒さむ子は、長期契約の解約に伴う解約金として100億円を特損処理すると開示しています。つまり、前渡金と相殺できない、相殺出来る性格のものではありません。この長期前渡金は別のポリシリコンメーカーに支払われたものです。

> 2.ポリシリコン在庫について
3Q末で1516億円が計上されていますが、下記の説明によると4年程度の在庫となります。今回の長期購入契約の早期終了は、各顧客からの高品質化要請に対応するためとなっていますが、4年分の在庫(品質)、将来廃棄処分になる可能性はあるのでしょうか?

⇒さむ子は毎年、ポリシリコンを含む棚卸資産の評価替えを行っていますので、「廃棄処分になる可能性」 はないと思います。IRにある「高品質化要請や解約に至る協議経過」については、ポリシリコンの在庫とは全く関係がない話です。

結論 大阪チタンのポリシリコンの年間販売額は100億円程度(2017年度)で、ほとんどがSUMCOに納品されていたと推測できます(他社に納品していたなら事業撤退は出来ない)。また、2018年のポリシリコン在庫の減少が30億円として、2019年以降は年間で130億円程度の在庫減少とキャッシュの増加が見込まれるということになります。さらに、他の長期契約も終了するので、在庫は急激に減少します。