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(株)SUMCO【3436】の掲示板 2020/08/14〜2020/09/03

世界ウエハー市況
さむ子の2Q決算説明会の続きです。
①2Qの300㎜ウエハーの世界出荷量は過去最高の650万枚/月程度で、供給力は680~690万枚程度で設備稼働率は95%程度です。SEMIの資料と各社の数値はほぼ一致しています。1Q比で50万枚/月程度、3月比で20~30万枚/月程度増えています。通期予想は640万枚/月です。
②出荷数量を増やしたのはシルトロニック(ロジック)とSKシルトロン(メモリー)、中国です。さむ子と信越はそれどれ3%程度で世界ウエハーの増加率よりも低い数値です。
③なぜ、さむ子と信越のウエハー出荷量が増えなかったのか? その理由はウエハー価格がが高いからです。2Qでスポット価格は下げ止まりましたが、売れた、というか販売数量を伸ばしたのはスポット中心のシルトロニックやSKで、安値販売(長契価格より下回る価格で販売しない)さむ子や信越の出荷量は増えなかったということです。各社で異なりますが、スポット価格と長契価格では2割ほどの格差があると試算しています。
④2Qの特徴を一言で言えば、世界出荷量は過去最高を記録し稼働率も上がったが、が売れたのはスポット中心の安値のウエハーで、さむ子や信越のウエハーは伸び悩んだということです。これが読み間違いの原因です。
⑤逆に言うと、さむ子や信越は供給余力を持っているということです。さむ子は2Q決算説明会で稼働率についてコメントしていませんが、300ウエハーで10%、200㎜ウエハーは少なくとも15%ほどの供給余力を持っていると思います。
⑥最終的には最終製品市場次第ですが、ウエハーの需給が逼迫すれば、さむ子や信越の出荷量も伸び、業績は改善に向かうはずです。
⑥ちなみにさむ子と信越の3Qの300㎜ウエハー出荷予想は、2Q比で少し上回るか横ばい程度の予想です。