ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

西松建設(株)【1820】の掲示板 2019/03/18〜2021/05/18

>>438

2020年05月27日 09時00分 公開 BUILT Building×IT
【ホイールローダー遠隔操作システムを開発、実作業に近い操作を再現 (1/2)】

 西松建設は、山岳トンネル工事で使用するホイールローダーの遠隔操作システムを開発した。新システムは、オペレーターが車体に設置した複数のカメラ映像を見ながら、坑内のずり運搬作業を遠隔で操作する。今回の開発を足掛かりに今後は、トンネル工事全体の無人化施工を目指し、遠隔操作の技術を掘削に使う他の重機にも応用していくという。

 西松建設は、カナモトとジオマシンエンジニアリングと共同で、山岳トンネル掘削時に切羽近傍のずり運搬に使用されるホイールローダーの遠隔操作システム「Tunnel RemOS-WL(トンネルリモス-WL)」を開発した。既に実際のずり運搬を模擬した遠隔操作実験で、無人運転時の動作や操作性、安全性で問題が無いと確認されている。

◆人が近接した場合は、AIの判断で緊急停止

 西松建設では、トンネル掘削全般にわたる自動化・無人化施工技術「Tunnel RemOS(トンネルリモス)」の構築を急ピッチで進めており、今回のホイールローダー遠隔操作システムもその一つと位置付けられている。

 ホイールローダーは、岩石・土砂をダンプカーやベルトコンベヤーなどの運搬機械(設備)に積み込む車両系建設機械。トンネル掘削では、発破によって切羽で発生した掘削ずりを、坑外搬出機械まで、最大100メートル程度の運搬するのに使われている。

 ホイールローダー遠隔操作システムは、「遠隔操作システム」「映像・操作信号通信システム」「安全走行システム」で構成。ホイールローダー側には、ハンドルやペダル操作などを無線受信で、機械的に作動させる遠隔操作装置が外付けられている。遠隔操作室には、実機と同じ仕様の操作コックピット及びモニター(9画面)が配置されており、画面を見ながら遠隔操作を行う。コックピットには、実機の振動や作動音が伝わるようになっており、実機運転とほぼ同じ環境下で運転することができる。

~~次の(2/2)へ続きます~~

  • >>450

    ~~前の(1/2)からの続きです~~
    【ホイールローダー遠隔操作システムを開発、実作業に近い操作を再現 (2/2)】

    ◆走行速度や走路、バケット稼働圧なども運転室に送信

     オペレーターが視認する映像は、ホイールローダーに設置された7台のHDカメラで撮影した映像データを、無線で遠隔操作室に伝送。周辺の安全状況や坑内設備との接近も、遠隔操作室に設置された全周囲モニターで確認することができる。オペレーターの操作信号は、逆順で操作室からホイールローダーへと伝えられる。

     映像の送信と同時に、走行速度や走路、バケット稼働圧といった運転データも送られ、一部はコックピットモニターに表示されるとともに、専用PCに運転データとして蓄積される。

     安全面では、ホイールローダーの運転操作を自動的に緊急停止(ブレーキ作動・エンジン停止)させる機能を搭載。緊急停止は、ホイールローダーに人が異常接近したことをAIが認識した場合や無線にトラブルが発生した際に自動で作動し、コックピットからも強制的に停止することができる。

     実証実験は、屋外ヤードに整備した模擬トンネルで行い、掘削ずりの運搬走路を約50メートルを確保し、ずり投入位置にはクラッシャーを模擬した10トンダンプを配置。断面積約50平方メートルのトンネル形状と、内空側に風管を配置した模擬トンネルを投入位置周辺に設営し、実作業に近い車体でバケット操作を再現できる空間を整備した。

     模擬実験の結果、映像や操作の遅延もなく、実機運転に近い遠隔操作が可能であることが確認された。

     現場への導入は、国土交通省 北海道開発局 小樽開発建設部発注の「一般国道5号 仁木町外 新稲穂トンネルR側仁木工区工事」で2020年6月から試験運用を開始する。今後は、実施工での試験運用を通して改良を加え、システムの早期実用化を目指す。

    ~~以上です。連続書き込み申し訳ありませんでした~~

  • >>450

    2020-06-02 3面 建設通信新聞 DIGITAL
    【戸田建設、西松建設/低炭素型コンクリ「スラグリート」/技術性能証明を取得】

    【脱炭素社会実現へ積極展開】
     戸田建設と西松建設が共同開発した低炭素型のコンクリート「スラグリート」が、日本建築総合試験所の建設材料技術性能証明を取得した。第三者による性能証明を取得したことで、建設分野におけるより一層の適用に弾みがつく。両社は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの1つとして、これまで以上に積極的に普及・展開を図っていく方針だ。

     スラグリートは、製鉄所の副産物である高炉スラグ微粉末をセメントの代替材料として活用した低炭素型のコンクリート。

     コンクリートの配合に含まれるセメントのうち、質量比の70%を副産物である高炉スラグ微粉末に置き換えることで、コンクリート製造における主なCO2排出源であるセメントの使用量を大幅に低減する。普通コンクリートと比べて、マスコンクリートの温度ひび割れの低減やCO2排出量の削減が期待できる。

     実際に温度ひび割れを検討する際の指標となる断熱温度上昇量が普通ポルトランドセメントや混合セメントである高炉セメントB種を用いた配合よりも小さいため、それらと比べて温度ひび割れの低減に高い効果を持つ。

     高炉スラグ微粉末をセメントの代替材料として使用することから、セメントの使用量に起因する割合が大きいコンクリート製造時のCO2排出量も普通コンクリートとの比較で約65%も削減できるという。

     流動性や圧送性などフレッシュコンクリートとしての性状も一般的なレディーミクストコンクリートと大きな違いはないため、現場到着時のスランプや空気量などの品質を規定の範囲内で制御することができる。

     両社は、第三者機関による建設材料技術性能証明の取得をきっかけに、建設分野における適用をより一層加速させていく。脱炭素社会の実現に向けた技術の1つとして、これまで以上に積極的な普及・展開を狙う。