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鹿島【1812】の掲示板 2016/06/07〜2017/03/20

【PC構造物の施工管理、維持管理に資する「光ファイバーを用いたPC張力計測システム」を開発】
        ~東北復興支援道路 相馬福島道路 月舘高架橋に適用~

 鹿島は、光ファイバーを用いたひずみ計測技術を応用し、PC(プレストレストコンクリート)に使用するPCケーブルの張力を計測する技術を、住友電工スチールワイヤー株式会社、ヒエン電工株式会社と共同で開発しました。
 この計測技術を、国道115号月舘高架橋上部工工事の内ケーブル(コンクリート内に埋設し緊張するPCケーブル)と外ケーブル(箱桁の内側などで、露出した状態で緊張するPCケーブル)に適用し、PCケーブルの緊張作業時の張力、並びに定着後や施工完了後の導入張力(コンクリートを圧縮する力)の分布まで、現場で精度よく計測できる事を確認しました。
 本技術を適用する事で、従来困難であったPCケーブルの張力管理を、施工時から維持管理まで的確に行う事が出来る為、PC構造物のより確かな品質確保に向け、幅広く展開していきます。

[開発の背景]
 PC構造物の品質と耐久性を確保する為には、施工時に所定の張力がPCケーブルへ確実に導入されると共に、供用中も必要な導入張力が維持されている事が重要です。従来、施工時には油圧ポンプの圧力値とPCケーブルの伸びから張力を間接的に評価する手法しかなく、更に定着後においては、PCケーブル全長にわたって導入張力を計測する手段が確立されていないという課題がありました。
 そこで、鹿島など3社は、20年以上の実績をもつ光ファイバーによるひずみ計測技術に着目、光ファイバーとPCケーブルを一体化する事で、PCケーブルの張力を任意の位置で直接計測できる技術を開発しました。
 また光ファイバーを人が出入りできる場所まで延ばしておけば、供用後も随時、導入張力の計測が可能となり、PC構造物の維持管理の高度化、効率化にも寄与します。

[今後の展開]
 本技術を利用する事で、従来困難であった定着後のPCケーブル全長に亘る導入張力の分布計測が可能となりました。PC構造物の健全度を効果的に把握できるため、維持管理、更には大地震発生後の二次被害の防止や応急復旧対策にも大いに寄与するものと考えています。
 また今後は、斜面や法面の崩壊防止に用いるグラウンドアンカーへの応用も視野に、更なる開発を進めて参ります。

  • >>450

    <建設通信新聞>[ 2016-11-02 4面 面名:4面]
    << リニア・南アルプストンネル新設(長野工区)起工/JR東海 >>【最大土被り1400mの難工事に挑む】

     JR東海は1日、長野県大鹿村の現地で、リニア中央新幹線(品川~名古屋間)の南アルプストンネル新設(長野工区)の安全祈願・起工式を開いた。同県初の本体工事と共に、南アルプスを貫く長大山岳トンネル建設プロジェクトで、鹿島・飛島建設・フジタJVが施工。環境に配慮しながら国内最高水準の土木施工技術を駆使して約10年に及ぶ工事に挑み、2027年の開業を目指す。

     起工式後に会見した柘植社長は「南アルプストンネルは、土被りが1400mという是までに無い難しい工事になる。鹿島、飛島建設、フジタの皆さんと一緒になってこの難工事を乗り切りたい。なによりも安全に工事を進めると共に、環境の保全や地域の連携をとって進めていく」との姿勢を示した。

     施工者を代表して挨拶した鹿島の茅野正恭副社長は、「今回、この歴史的な工事を担当させて頂く事になり、安全第一を再度心に刻んだ。技術的にも大変難しい工事だが、是まで培ってきた経験と共に、地元の皆さんの理解を得ながら、無事故・無災害で工期内に終わらせる」との決意を示した。

     南アルプストンネルは、内径約13m、内空有効断面積約74㎡で、山岳トンネルでは同線内で最長の約25㎞。山梨県境から直線で静岡、長野県境に位置する標高3000m級の稜線の中で比較的標高が低い小河内岳の南側を通り長野県に入る。最大の土被りは静岡、長野県境付近で最大約1400m。このうち、長野工区は長野県内約8.4㎞の本線トンネル工事。最大土被り1000m以上の区間を含め主に四万十層群、中古生層群の地層に山岳トンネルを構築するため、高度な施工技術が必要となる。本線トンネルのほか、先進坑や非常口(斜坑)なども含む。工期は26年11月30日まで。工事場所は大鹿村。

     鹿島・飛島・フジタJV中央新幹線南アルプストンネル(長野工区)工事事務所・鎌城隆所長(鹿島)の話 
    「この日が我々のスタート。今後、工事を始める責任の重大さと待ちに待ったという両面の気持ちだ。特に地元との調和を含めて安全に対する第一線の責任者という自覚を強く持ちながら工事に取り組んでいきたい」

    ~~文字数の制約により一部文を省略いたしました~~