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(株)ジャパンインベストメントアドバイザー【7172】の掲示板 2020/04/30〜2020/05/06

>>196

理屈を説明してみよう

(以下、数字は19/12期の数字)

この会社の短期借入金は958億円、現預金は362億円。差引596億円。一方、当期利益は46億円。(償却は1億円もなし)

どうすれば、利益の13倍に及ぶ短期借入金を1年間で返せるのか?

答えは「利益を元手に返すのではなく、商品出資金823億円(から前受収益135億円を引いた688億円)の販売代金を元手に返す」ということ。

では、商品出資金とは何か?
この会社は航空機の購入代金を一時的に立替え、航空機リース(JOL)を組成して、投資家に販売している。この立替金が商品出資金。(そして立替る為に借金している)

では、投資家は何故JOLを買うのか?
それは、ⅰ 購入初年度に損金が発生することで利益が減少する、ⅱ 以降、リース料を受け取りつつ、リース満了時の機体の売却益で利益を計上する、ⅲ それにより利益(つまりは課税)をリース満了時まで繰り延べることが出来る、から。

では、JOLのニーズがある前提は何か。
それは①「繰り延べるべき利益、及び、投資の為の余裕資金があること」そして②「リース期間に渡り、航空会社からリース料の支払いを受けられること」

さて、①今この経済状況で、課税の繰延などという不要不急の要件の為に資金を寝かせる余裕があるのだろうか?②誰がどう見ても航空会社は苦しいけど、航空会社は本当にリース料を払えるのだろうか(というかヴァージン・オーストラリアは実質経営破綻になってるし)?

投資家皆さん、JOL買うの控えそう。

では、何が起きるか?説明した流れの逆回転。
JOLが売れない→商品出資金を現金化出来ない→短期借入金を返済できない

つまりは資金ショート

勿論全部仮定の話