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(株)PKSHA Technology【3993】の掲示板 2022/01/12〜2022/01/31

PKSHATech<3993> 上場から4年、PKSHAが「業態の進化」に自信を深めるワケ(下)
四季報速報

2021年9月期のEBITDA(利息・税金・減価償却費を控除する前の利益)は前期比27.2%増の14億8400万円。売上高に占めるEBITDA比率は17.0%と高水準で、同1.2ポイント向上している。

 2022年9月期は買収の通年寄与もあり、売上高120億円(前期比37.5%増)、営業利益は10億円(同40.2%増)と増収増益を予想する。EBITDAは23億6000万円(同59.0%増)と営業利益以上に増加する予想なのは、アシリレラとPRAZNAの通年でののれん償却費が増えるからだ。

■買収した3子会社とのシナジー創出が今後のカギを握る

 課題でもあり、一段の成長余地となるのが、買収した3社とのシナジー創出だ。アイテックはPKSHAの画像解析アルゴリズムを活用し、より高度な駐車場運営受託につなげていく。実空間でハードウェアを使ったSaaS事業の実証実験の場という意味合いもある。

 アシリレラとPRAZNAはより親和性が高い。コールセンターなどで使われる自動応答や小売業など向け顧客管理といった既存のSaaS事業と隣接領域であるからだ。アルゴリズムの相互利用や顧客へのクロスセルに動き出している。

「まだまだ事業を伸ばしていける。だからこそ、しっかり投資をして本質的な企業価値を上げていく」(上野山社長)

 儲かるSaaS事業を強化するのはもちろん、基礎研究や共同研究も軽視しない。エンジニアだけではなく、セールス担当も含めて100人規模の積極採用を行っている。

「“共進化”と呼んでいるが、ソフトウェアによって人の能力や可能性を拡張していきたい。そのためにしっかりと根を張り、幹を太くして、花を咲かせる。3つの作業を回していきたい」と語る上野山社長にとって、フェーズ2はまだ序盤戦でしかない。

(山田 雄大)