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ビープラッツ(株)【4381】の掲示板 2019/05/18〜2019/08/14

「サブスクリプション」を略して「サブスク」。このキーワードは今後の株式市場でも大きなテーマになる可能性が高い。ただ、この言葉を聞いて「すでに知っている」「聞いたことがある」という方も多いと思うが、世の中一般的にはまだ広く浸透しているとは言い難い。現に四季報オンラインのキーワード検索機能で「サブスク」と入力すると、2019年春号のコメント欄に3社、四季報オンラインの「会社プロフィール」欄を足しても合計5社しかヒットしない。

 しかし、四季報コメント内においては少数ワードであることこそが重要なのだ。そのワードは次第に登場回数が増加し、銘柄の幅も広がり、そして大きなテーマとして相場になっていくことがよくあるからだ。直近では「AI(人工知能)」や「IoT」などがわかりやすい事例だった。そこで今回のコラムは「サブスク」をテーマにお伝えしたい。

 そもそも「サブスクリプション(subscription)」とは何か。Wikipediaによると、英語では雑誌の「予約購読」「年間購読」の意味があり、そこから転じて「有限期間の使用許可」の意味になったそうで、俗にいう「毎月定額○○放題!」などの定額モデルのこと。月額で一定料金を支払えばその期間中はいつでも何回でもそのサービスを受けられるという仕組みが多い。

 このモデルでは音楽業界が先行していて「Spotify(スポティファイ)」が有名だ。Spotifyは月額制で全世界の4000万曲を超える楽曲を、ダウンロードしながら同時に再生するストリーミングによって聴き放題になるサービスで、日本では2016年9月から利用できるようになった。サービスを運営するスポティファイ・テクノロジーは、このモデルとしては古い企業で、2006年にスウェーデンで創業。08年10月にサービスを開始し、現在では1億7000万人超のユーザーを抱える音楽配信サービスとしては世界最大手に成長した。

 またサブスクモデルは、コンピュータのソフトウェアの利用形態で採用されることも多く、PDFファイルで有名なアドビシステムズは2013年に、従来の「箱入りソフトウェア」のパッケージ販売からサブスク方式での販売へ転換して成功したとされる。

 このようにサブスクは欧米勢が一歩先んじているように思えるが、実は日本にも古くから身近で使われ、サブスクに近いものがある。鉄道などの通勤・通学定期券だ。期限は1カ月、3カ月、6カ月など複数あるものの、事前に料金を支払えばあとは決められた期限、区間の中では何度でも乗り降りができる点でほぼサブスクモデルといってよく、日本人にはすでになじみのモデルなのだ。

 東京メトロのホームページによると、黄色い電車の銀座線の通勤定期は戦前の1933(昭和8)年6月から発売されていたそうだ。有効期間は1カ月と3カ月の2種類で、期間の終了日や所有者の氏名・年齢が書かれていたというから、現在の定期券のスタイルはすでにこのころにできあがっていた。

最後に関連銘柄だが、すでにお伝えしているように四季報オンラインの検索機能では「サブスク」のキーワードで直接ヒットする銘柄は以下の5社しかないが、その中でもテモナやビープラッツのように、サブスクを始めるにあたって必ず必要となるプラットフォームを提供する企業は今後注目が集まる可能性が高いと感じている。

ビープラッツ(株)【4381】 「サブスクリプション」を略して「サブスク」。このキーワードは今後の株式市場でも大きなテーマになる可能性が高い。ただ、この言葉を聞いて「すでに知っている」「聞いたことがある」という方も多いと思うが、世の中一般的にはまだ広く浸透しているとは言い難い。現に四季報オンラインのキーワード検索機能で「サブスク」と入力すると、2019年春号のコメント欄に3社、四季報オンラインの「会社プロフィール」欄を足しても合計5社しかヒットしない。   しかし、四季報コメント内においては少数ワードであることこそが重要なのだ。そのワードは次第に登場回数が増加し、銘柄の幅も広がり、そして大きなテーマとして相場になっていくことがよくあるからだ。直近では「AI(人工知能)」や「IoT」などがわかりやすい事例だった。そこで今回のコラムは「サブスク」をテーマにお伝えしたい。   そもそも「サブスクリプション(subscription)」とは何か。Wikipediaによると、英語では雑誌の「予約購読」「年間購読」の意味があり、そこから転じて「有限期間の使用許可」の意味になったそうで、俗にいう「毎月定額○○放題!」などの定額モデルのこと。月額で一定料金を支払えばその期間中はいつでも何回でもそのサービスを受けられるという仕組みが多い。   このモデルでは音楽業界が先行していて「Spotify(スポティファイ)」が有名だ。Spotifyは月額制で全世界の4000万曲を超える楽曲を、ダウンロードしながら同時に再生するストリーミングによって聴き放題になるサービスで、日本では2016年9月から利用できるようになった。サービスを運営するスポティファイ・テクノロジーは、このモデルとしては古い企業で、2006年にスウェーデンで創業。08年10月にサービスを開始し、現在では1億7000万人超のユーザーを抱える音楽配信サービスとしては世界最大手に成長した。   またサブスクモデルは、コンピュータのソフトウェアの利用形態で採用されることも多く、PDFファイルで有名なアドビシステムズは2013年に、従来の「箱入りソフトウェア」のパッケージ販売からサブスク方式での販売へ転換して成功したとされる。   このようにサブスクは欧米勢が一歩先んじているように思えるが、実は日本にも古くから身近で使われ、サブスクに近いものがある。鉄道などの通勤・通学定期券だ。期限は1カ月、3カ月、6カ月など複数あるものの、事前に料金を支払えばあとは決められた期限、区間の中では何度でも乗り降りができる点でほぼサブスクモデルといってよく、日本人にはすでになじみのモデルなのだ。   東京メトロのホームページによると、黄色い電車の銀座線の通勤定期は戦前の1933(昭和8)年6月から発売されていたそうだ。有効期間は1カ月と3カ月の2種類で、期間の終了日や所有者の氏名・年齢が書かれていたというから、現在の定期券のスタイルはすでにこのころにできあがっていた。  最後に関連銘柄だが、すでにお伝えしているように四季報オンラインの検索機能では「サブスク」のキーワードで直接ヒットする銘柄は以下の5社しかないが、その中でもテモナやビープラッツのように、サブスクを始めるにあたって必ず必要となるプラットフォームを提供する企業は今後注目が集まる可能性が高いと感じている。