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(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 2020/03/17〜2020/03/19

シャープ、中核の液晶事業分社化へ 上場も検討
2020/3/16 17:43日本経済新聞 
シャープの戴正呉会長兼社長は16日、日本経済新聞の取材に応じ、主力の液晶パネル事業の分社化を検討していることを明らかにした。2020~21年度中に分社化した上で、株式市場への上場も検討する。液晶パネルはシャープの連結売上高の約3割を占める中核事業。外部から資金を調達し、次世代パネル技術への投資に向けた成長の原資を確保する。
戴氏は台湾北部の新北市からテレビ電話で取材に応じた。液晶パネル事業を運営する社内カンパニー「ディスプレイデバイスカンパニー」を分社化する方針だ。戴氏は「シャープは多くのパネル関連の特許を抱え、外部から資金を調達できる技術力がある」と語った。上場のほか、第三者割当増資などによる資金調達も併せて検討する。
戴氏は「上場した場合もシャープは5割超の出資は維持する」とし、経営権は引き続き維持する考え。分社化の時期については「遅くても私が会長を退く21年度末までに実現したい」と話した。
同カンパニーは亀山工場(三重県亀山市)と三重工場(同多気町)でスマートフォンやパソコン、車載向けなどの中小型液晶パネルを開発・生産するほか、堺工場(堺市)で有機ELディスプレーも手がけている。売上高は18年度で7000億~8000億円とみられ、シャープの事業では最大だ。
シャープは現在、米アップルとジャパンディスプレイ(JDI)の白山工場(石川県白山市)の共同買収に向けた協議を進めている。戴氏は買収が実現した場合は「白山も分社化の対象とする」と語った。一方、テレビ向けの大型液晶パネルを手がける持ち分法適用会社の堺ディスプレイプロダクト(堺市)は「対象にはしない」という。
シャープの親会社である鴻海(ホンハイ)精密工業も中核子会社を株式市場に上場して成長資金を自前で調達させる戦略を進めている。18年にはサーバーなどの中国生産を担う、中核子会社「フォックスコン・インダストリアル・インターネット(FII)」が中国・上海市場に上場し、約4600億円を調達した。
シャープは18年に東芝から買収したパソコン子会社のダイナブック(東京・江東)も21年度をメドに株式上場させる方針だ。液晶パネルを分社化すれば、本体で手がける事業はテレビや白物などの家電や、スマホなど製品関連が主体となる。