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ブライトパス・バイオ(株)【4594】の掲示板 2018/03/24〜2018/03/26

前立腺がん試験成功への期待が高まっておりますが、再発性神経膠芽腫も今月一杯で試験終了ですよね。なにか良い報告があればうれしいですね。

※ 以下のページで試験薬剤名欄にITK-1と入力すると試験概要が見れます。

一般財団法人日本医薬情報センター 医薬品情報データベース - 臨床試験概要
h ttp://www.clinicaltrials.jp/user/cteSearch.jsp

去年のASCOで主要評価項目は未達であったものの、「予後不良因子を有する方を除いた集団」でのサブグループ解析で優位差が見られたことが報告されました。

以下は去年久留米大学からリリースされたASCOでの発表報告の文書ですが、単なる試験失敗にしては、自信に満ち溢れています(伊東先生は講演で、もっと効き目があると思っていたとこぼしていたそうですが)。
h ttp://www.med.kurume-u.ac.jp/med/cvc/F/20170605ASCO.pdf

”本試験の主要評価項目である全生存期間については、本薬群と偽薬群の間では統計学的な有意差は示されませんでした。しかし、予後不良因子を有する方を除いた集団で、再度解析を実施(解析症例数は 52 名=全体の約 6 割で、本薬群:35 名、偽薬群:17 名)したところ、本薬群の方々は偽薬群の
方々よりも統計学的に有意差を持って長命でした。また、本薬群の方々の 1 年生存率も有意差を持って高いことが判明しました。これらの成績は 6 月 2 日~6 日にシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会で口頭発表しました。
この治験成績により、1990 年から開始されてきた多くのペプチドワクチン実用化研究で達成することができなかった第 3 相臨床試験における臨床的有効性が世界で初めて示されたと考えられます。このことは一重に治験に参加していただきました患者さん、ご家族及び皆様のご支援・ご協力のおかげで
あり、心よりお礼申し上げます。一方で、罹患する患者数は少ないものの、がんの皇帝ともいえるほど難治性の再発膠芽腫に対して生存期間の延長が認められる薬剤は現在のところ世界的に存在しません。PD-1 免疫チェックポイント阻害薬の第 3 相臨床試験でも不成功に終わりました。偽薬群と比べた場合の生存期間の延長は今回の私どもの治験結果が初めてであり、我々が示した結果は膠芽腫の患者さんにとって画期的な成績であると考えております。”

さらに伊東先生名義の日本医療研究開発機構(AMED)への研究成果報告書を見つけました。ここでは「予後不良因子を有する方」というのが70 歳以上の被験者、自立した日常生活が困難な被験者(PS3)、特定のペプチド(SART2-93)が投与された被験者ということが具体的に示されています。
h ttps://www.amed.go.jp/content/files/jp/houkoku_h28/0103012/h26_011.pdf

上のサブグループ解析の結果を以て適応拡大に繋がってくれたら良いですね(前立腺がん向け承認が前提ですが)。
再発性神経膠芽腫の標準治療薬は現在のところ存在しないのでITK-1にがんばってもらいたいです。

さらにITK-1には、たくさんの癌種への適応拡大を期待しております。