サンバイオ(株)【4592】の掲示板 2018/08/12〜2018/08/16

今日のピッツバーグ大学のWechsler氏のインタビュー記事、中々興味深かった。

<Wechsler氏>
もう1つはReNeuron社が行った試験です。この細胞はc-Mycという遺伝子を導入した神経前駆細胞（CTX0E03）です。
CTX0E03の注入部位は脳梗塞部位ではなく被殻で、同じく定位脳手術で行われました。
CTX0E03の試験も、安全性は適切で、一部の患者では臨床的に改善の徴候が見られました。
<私見>
恐らく現時点で唯一の競合であるReNeuronのCTXは、c-Myc遺伝子を導入している。このc-Myc遺伝子はiPS細胞を発現する山中因子の４つのうちの１つであるが、発癌遺伝子である。そのためiPS細胞でもこのc-Myc遺伝子を使用しない方法が模索されている。
このc-Myc遺伝子を使用していることは発癌性という面でのリスクが完全には払拭できない恐れがあるのではないかと個人的には思う。この安全性の面でSB623が大きな優位性があるではないかと推察する。

<Wechsler氏>
測定していない項目において、ポジティブな変化を報告した患者が数多くいたのです。それらの患者さんのコメントは、記憶が良くなった、精神機能が改善された、活力がわいた、考えが明確になった、というものでした。
<私見>
今後の認知症への適応拡大を考える場合に大きなポジティブな変化ではないかと思う。