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オンコリスバイオファーマ(株)【4588】の掲示板 2019/05/05〜2019/05/07

今回の薬とは違うが同じ駆虫薬メベンダゾールを投与した例

①転移した副腎皮質がんが長期間コントロールされた症例が2011年に報告されています。
副腎皮質がんは稀な悪性腫瘍で、切除できない場合は、有効な治療法がほとんどありません。
この症例では、複数の抗がん剤治療を受けたが効果が認められずに進行しました。
もう治療法が無いという段階になって、患者はPubmedの文献検索で、副腎皮質がんに
メベンダゾールが抗腫瘍効果を示した前臨床研究の結果を見つけました。
そして主治医に相談して、基礎研究での結果と比較的安全性が高い(毒性が低い)
ことから、メベンダゾールの投与を了解しました。
メベンダゾールを1回100mgを1日2回投与する寄生虫治療の標準的な方法を用いて服用を開始しました。
内服を開始して転移巣の縮小を認め、19ヶ月間の病状安定(がんが大きくならない)を認めました。
副作用はほとんど認めず、生活の質(QOL)は最初の手術の前のレベルまで改善しました。
しかし、メベンダゾールの内服を開始して24ヶ月後に腫瘍の増大を認めたので、
エベロリムス(everolimus)を追加したが、効果は認められませんでした。