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(株)リボミック【4591】の掲示板 2021/12/11〜2021/12/13

>>798

その資料画像は寿司試験で007を投与した9人中の2人の被験者データのようです。
1の被験者はこれまで抗VEGF療法を9年間で合計58回投与した患者。
2の被験者は過去1年間で5回投与してきた患者とあります。
効果については
1は007投与後、CST中心窩網膜厚が約200マイクロメートル減少し、視力が5文字改善。
2は、約80マイクロメートル減少し、視力は4文字悪化したとあります。

用量の記載はありませんが、恐らく1の患者が最高用量2.0mg、2の方は不明です。

加齢黄斑変性は病態の膨らんでいる中心窩網膜厚が投薬によってへこめばいいので、200マイクロメートルも減少するのはアイリーアなどと比べても優れた薬効です。しかも、すし試験被験者は全員抗VEGF抵抗性患者なのに、たった一発で200マイクロメートルも減少させほぼ正常値に戻すのは凄いことです。アイリーアなど抗VEGF薬はナイーブ(未治療)患者で半年間4~5回投与して成績の良い患者で200マイクロメートルくらいの減少です。

ではなぜ寿司試験被験者は視力改善に結びつかなかったのか?
それは網膜組織が瘢痕化してしまって、網膜の視神経細胞が機能してくれない患者が多くいたからです。アイリーアにしても007にしても、薬理作用は血管新生を抑制して腫れた中心窩網膜厚をへこますことだけで次のステップの薬理作用は必要なく、治る見込みのある患者はそれで治ります。豆腐試験は、すし試験と同じ抗VEGF抵抗性患者ですが網膜が瘢痕化してない患者を選んでいます。ですから、腫れが引けば視力は改善します。こういう網膜の状態が瘢痕化してるかどうかで臨床試験患者の選別をする事は、他の製薬の臨床試験でもしています。
ですから瘢痕化している患者の寿司試験で見るべきデータは、視力の改善ではなく中心窩網膜厚の減少幅です。この点をメガファーマたちは高く評価しているわけです。