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(株)NTTドコモ【9437】の掲示板 〜2015/04/15

日経電子版 9/20より

NTTドコモなど携帯電話大手3社は20日、米アップルのスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の新型2モデルを一斉に発売した。3社は通信品質のアピールに懸命だが、売り手の熱気に比べ販売の出足は前モデルより低調との声もある。iPhoneだけに人気が集中する傾向は弱まる可能性がある。

 各社は発売直前の19日まで値引き策などを追加した。2年契約を前提に端末の実質的な購入額を割り引く制度では、割安モデルの5cのうち記憶容量が小さい機種の実質購入額をドコモがマイナス6300円に設定。KDDIやソフトバンクも他社からの乗り換え契約などを対象にマイナス1万円とした。

 これまでiPhoneを扱っていなかったドコモは契約件数のシェアが今年3月末時点で42%と、10年前から14ポイント落ち込んだ。iPhoneの採用でどこまで挽回できるかが焦点になる。

 「高速化やつながりやすさでは当社が圧倒的に優位」。同日、都内で記者会見したドコモの加藤薫社長は宣言した。高速データ通信サービス「LTE」の基地局の拡充を急ぐ。KDDIの田中孝司社長は「当社のネットワークは断トツ」と主張。ソフトバンクの宮内謙副社長も「5年間iPhoneを扱ってきた我々がトラフィック(通信量)管理で一番優位」と品質の高さを強調した。

 ビックカメラ有楽町店(東京・千代田)や、ヨドバシカメラのヨドバシAkiba(同)ではドコモのカウンターのにぎわいが比較的目立ったという。ソフトバンク銀座(東京・中央)で5cを購入した女性からは「iPhoneといえばソフトバンク。ドコモに移る気は起きなかった」との声も聞かれた。

 カラフルな5cの登場や、3社の販売競争で「市場がもう一度盛り上がる」(KDDIの田中社長)との期待がある一方、販売現場には冷めた目もある。

 3社は13日から5cに限って予約を受け付けたが「前モデルのiPhone5に比べると予約は少ない」(ソフトバンク系の販売代理店)。ドコモの販売代理店も「(今夏に販促費を厚くした)ソニーのエクスペリアに比べると3分の1程度の出足」という。主力の高性能モデル、5sの在庫不足で、様子を見ている消費者もいるようだ。

 エクスペリアや韓国サムスン電子のスマホなど米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」搭載機の性能向上が進んだ結果、iPhoneの競争力が相対的に弱まっているとの見方もある。

 iPhoneに多くの精密部品を供給する日本の電子部品メーカーもアップルだけでなく中国メーカーなどとの取引を拡大。中小型液晶パネル最大手、ジャパンディスプレイの大塚周一社長は「2012年度までわずかだった中国向けの比率は13年度には10%台まで高まりそうだ」と話す。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD200JE_Q3A920C1TJ0000/