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ユニ・チャーム(株)【8113】の掲示板 2021/04/20〜2022/03/07

今日は株価はどうなる?

植物由来の紙おむつ原料を量産へ 日本触媒、脱石油依存

日本経済新聞 2021/7/8 2:00

紙おむつに使われている高吸水性樹脂(SAP)は尿を吸収して保持する

化学メーカーの日本触媒は石油を使わない紙おむつ原料を他社に先がけて量産する。ベルギーの工場で植物由来の高吸水性樹脂(SAP)を生産し、1~2年内に顧客に販売する。環境に配慮した取り組みを求める消費者や投資家の動きに対応する。

SAPは紙おむつの主要素材で、尿を吸収して保持する役割を持つ。石油製品であるナフサ由来の化学原料からつくるのが一般的だが、日本触媒は植物油からつくった原料を仕入れ、SAPに加工する。ナフサ由来に比べ「価格は上がる」(同社)が、すでに複数の紙おむつメーカーと交渉に入っているという。

ベルギー工場の生産能力は年16万トンと同社全体の2割強を占める。植物由来製品の生産量は顧客の要望に沿って決める。

日本触媒は世界のSAP市場で2割のシェアを持つトップメーカーだ。植物由来の製品は韓国LG化学なども開発しているが、量産は珍しい。

紙おむつは材料の半分以上を石油由来の樹脂が占めているとされ、「ESG(環境・社会・企業統治)」の観点から厳しい視線にさらされる。ユニ・チャームや米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などは使用済みの紙おむつを再利用する取り組みを始めている。

日本触媒も今年度から福岡県のリサイクル業者と連携し、紙おむつを回収、消毒、脱水したあとにSAPを再利用する実験を行っている。紙おむつ材料を含む機能性化学品事業の2021年3月期の売上高は1552億円で全体の6割弱を占める。