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>>186

資源価格の影響について三菱商事の話題は今回で最後にします。
三菱商事のLNG事業は、長期契約の事業系と短期契約の市場系に分かれています。
2月の決算報告書をみると、なんと長期契約のはずの事業系も大幅利益減に陥っています。

三菱商事のカナダモンタニー(すごい山の中)のガス事業は石油価格108ドル時代に2500億円投資して始まりました。その後2016年に石油価格41ドルまで下がりモンタニー以外は売却し、山奥から海岸までのパイプライン建設とLNG工場建設は中断しました。
もちろん、地元に少しはガスは売れますが、海外に売らないと投資は回収できません。三菱ガス、石油資源開発機構などが事業断念し、総計数千億円の減損を計上しましたが、三菱商事は「石油はまた上がるはずだ。」と判断し減損計上は見送りました。
その後2018年に石油価格が60ドル台にもどり、トランスカナダパイプライン建設が再稼働し、キティマット港に1兆円以上をかけてLNGプラント建設を再開しました。
三菱商事は2500億円追加投資しました。
競争力があるといっても、LNGには輸送やLNG設備のコストが上乗せされますから、石油価格が40ドルないと巨額の投資回収は難しいと思います。
それは市況系でも事業系でも同じでしょう。
現時点で、石油価格は20ドル台です。この価格が1年以上続くとやはり巨額の減損対象になると考えています。